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僕の障害ってなに???(精神編)

社会人デビュー

さて、それからというもの小→中→高(支援学校)→専門学校と紆余曲折な学生時代を送りいよいよ私も社会人になりました。最初に勤めた会社はシステム開発の会社。特例子会社で障害のある方も多く勤めていらっしゃいました。
※特例子会社
企業が作業所などではなく「一般の企業で働きたい」という希望を持つ障害者の雇用機会の提供、促進、就労後の勤務定着を目的として設立する子会社の事。障害に応じて必要な設備、配慮などが細かく設定されているのが特徴。

私はプログラマーとして入社しました。もともとパソコンというものに興味があったので「中(ソフトやアプリ)はどういう仕組みなんだろう」ということに興味があったこと。いかんせん体力仕事はできませんし「あんたはPCをつかって座った仕事じゃないと無理だね」と母も言っていたので「何とかなるだろう」と思っていました。しかし問題はここから私は専門学校こそ情報系の学校ですがプログラムは「専門外」私が学んだことはMicrosoft officeや簿記、ITパスポートを少しかじっただけ。プログラムの「プ」の字も知らないそんな学生でした。

入社した時の同期は6人。みんなプログラムを学んでいました。差はスタートの時点で歴然。私も必死で食らいつきました。でも根本的な問題コードを書いていると頭が混乱しパニックになってくる。簡単なフローチャートすら時間がかかりミスが多かった。一方他の同期はプロジェクトに入ったり先輩の手伝いをしたり徐々に戦力となっていきました。悩み焦る私を同期は飲みに連れて行ってくれたり悩みを聞いてくれたりサポートしてくれました。
でもやはり仕事ではどうしても自分にたいして引け目を感じていました。

突然の異変

そんな結果の付いてこない私を周りはどう見ていたのでしょうか。そう「やる気がない」と思われていました。勤務評定面談の日上司から言われた言葉「君、仕事に対してやる気ないよね」と。そこで私の糸は切れたのでしょう。ある日のこと私の体は起きようと思っても起きなくなりました。仕事に行かなくてはいけないそのことが恐怖となってくるのです。ただ私は風邪と思い休暇をいただき過ごしたのですが、2日、3日と症状は続きます。そして記憶は定かではありませんが母に電話でこう言ったといいます。

「母さん、もう疲れたよ・・・。」母は医療系の仕事をしていましたので
すぐに状況を理解し職場に事情を説明し飛んで帰ってきてくれました。その時の私は目はうつろで問いかけに答えない。母は広島市で評判の高い心療内科へ連れて行ってくれました。検査、診察を経てくだされた診断は「抑うつ状態」

抑うつ状態・うつ病・適応障害

抑うつ状態は、ストレスや身体的な状態など、さまざまな原因で気分が落ち込み、生きるエネルギーが乏しくなって、その結果、活動性が低下し、身体のさまざまなところに不調があらわれる状態です。一過性の抑うつ状態は健康な人にも起こりうる状態です。またさまざまな精神疾患、身体疾患、薬剤の影響などでも起こることが知られています。

日本人の4人に1人が、 一生のうちで一度は抑うつ状態(うつ病エピソード)を経験するといわれています。

出典元:つくばねむりとこころのクリニック様

とりあえず2週間の休職となりました。

休職中の生活

うつになったら、絶対にやることは休養です。処方された薬をしっかり服用しベットに横になり何も考えす過ごす。まずはここから治療が始まります。
絶対にやってはいけないことは「会社(家族)に迷惑をかけているから早く治さないと」と焦ること。私も同じことを考え不十分な治療で社会復帰し結局一進一退を繰り返して今も治っていません。また処方された薬はしっかり服用してください。よく週刊誌とかネット、知ったかぶりの人の意見で「精神科の薬は人体に悪影響で危険だからやめろ」と言われやめてしまうことがあります。正直なことを言うと風邪薬でもある程度の危険は伴います。薬が合わないなと思ったら主治医や薬剤師さんに相談し自分に合った薬を見つけましょう。

仕事でできなかった趣味ややりたいことに挑戦するのもいいでしょう。美味しいものを食べる、散歩に行く、読書や映画鑑賞、推し活をするのもいいでしょう。何か一つでも楽しみがあるとないでは改善の進捗も変わってきます。

最後に皆さんへ伝えたいこと

もし、あなたの周りの御家族、御友人、御同僚が精神疾患になってしまったら。読者の皆さんはどうしますか。あくまで私個人の私見です
本人が「自分は頑張れると思う」というまでそっと見守ってさしあげて下さい。
間違っても本人を責めたり過度に口出しするのは絶対ダメです。
・「ただ寝てるだけじゃん。いい身分だね。」
・「少しは仕事の勉強したり、動いたら?ほかの同僚は頑張ってるのに」
・「なんか思った以上に元気だね?ホントに病気なの?」
・「仕事に対して責任感がないね。そんな弱気じゃ社会では通用しない。」
・「寝て給与(傷病手当金)がもらえるなんて羨ましい。」
・「自分の若い時代(昭和中期)はハラスメントや徹夜なんかは当たり前」
・「ずっと休んで迷惑かけてるんだしそろそろ会社行ったら?」

あくまでも一部ですが私が今まで受けた意見です。書きながら思いましたが悲しいものです。風邪や骨折など検査をしたり手術をしたり、身体的症状があれば「あ、もうすぐ治るな」他人から見てもわかります。心の病気とは何も見えません本人ですら説明が難しく、状態も本人しかわからないんです。
そして、うつになると「迷惑しかかけていない、生きる価値なんて無いんだ」と感じます。そう思っていた時こんな言葉をもらったら、もしそれがきっかけでその人が一線を越えたらと想像してください。一生、十字架を背負えますか?
治そうとしている患者本人を陰で応援してあげてください。そしてもし復帰してきたとき「お帰り。」と優しく声をかけてください。それだけで救われた気持ちになります。

最後の最後に偉そうなことを書きましたが私からのお願いです。

それでは、またお会いしましょう!!!


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