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私がドライバーを目指す理由


最近のタクディ

皆さま、こんにちは。本格的に冬の季節になってまいりました。広島、雪がコンコンと降っております。エアコンフル稼働!文明の利器ありがたやです。(来月の電気代怖ッ)
さて、今回は私が体に障害を持っているにも関わらず、なぜタクシー乗務員を目指すのか。不純な動機を書いていこうと思います。

あるタクシー会社から受けた恩恵

広島市安佐北区高陽町(※今は市区町村合併で存在しませんが大体みんなこう呼びます)。そこに、やぐちタクシーという地域に根差し営業している会社があります。何回も書いている通り私には身体に障害があります。学生の頃は車いすに乗っていました。当時の家には母、祖母、そして私の三人がいます。父も健在ですが家に寄り付かない人間でした。家に金を入れるわけでもなし。母は仕事で朝早くに出かけ夜遅くに帰る。生活費などの必要なものはすべて母が仕事で稼いだものでした。祖母は当時70代後半。低学年の頃は送ってくれましたがやがて年老いそれもできなくなりました。2人とも車を運転しません。「行政の福祉サービスを受ければいいじゃないか!」そう思う方も多いでしょう。実際に学校関係者やおせっかいなおばさんから言われたと思います。しかし福祉サービスには「所得限度」が存在します。ざっくり説明すると「ある一定の世帯収入金額を超えたら福祉サービスは受けたくてもお金があるんだから利用できないよ」というもの。広島市は年収が500万円以下が対象になります。

障害福祉サービスの概要 - 障害のある方へ|広島市公式ホームページ|国際平和文化都市 (hiroshima.lg.jp)

広島市HPより

うちの場合は父が住民票を移さずそのままにしていたこともあり父の年収も加算されて判断されます。どんな理由があるにしろ役所の審査というものは当たり前ですが細かくシビアなのでいつも「不支給」になったようです。

そんなとき救ってくれたのがやぐちタクシー様でした。「子を学校へ送り迎えしてほしい」というお願いに快く応じてくださり毎日往復送ってくださったのです。毎朝母が区間分の料金を渡し、私が小銭入れにしまい支払いするそんな流れでした。距離にしてたかだか500m、ワンメーター。乗務員にとっては儲けにならない。不満そうな乗務員がいたのも事実です。でも今こうして学校を出てまがいなりにも社会人となり単身生活をする。それができたのは社員の皆さんの支えがあったからです。私は父がいなかったこともあり
勝手に「おじちゃんたち」とこころの中で呼んでました。おじちゃんたちとは長い学生生活いろんな話をしました。
・友達と喧嘩した
・進路に迷ってる
・学校に行きたくない
・イベントが楽しみ etc
顔見知りの方は多くなり、「鞄重いじゃろうが。玄関まで持ってっちゃるよ!」とか「今日は車いすがあるんか?任しとき」とトランクに積んでくれたりいろいろご面倒をおかけしました。
タクシーで通う学生なんていないですよね?だから友人にはえっと嫌味言われました。「金持ち」「セレブ気取り」「ハイヤー登校」「政治家みたい」
「歩け馬鹿」言いたいことはわかります。でもそのタクシーがなければ私の人生は大きく異なっていたでしょう。

次は私が・・・。

社会人経験の多くはデスクワークをしていました。しかし8時間パソコン相手に仕事をしたりもともとコミュニケーションが苦手であったり、自分の要領悪さに嫌気がさしたり、そんなこんなで離職を繰り返しタクシーの配車員を辞め6回目の転職になります。気付けば来年30歳。「このままではいけないけどやりたいこともない」そう思っていました。しかし配車員として勤務していた会社で「特別支援学校の送迎」を事業としてやっていました。これは自分で歩いたり公共機関利用したりスクールバス登校のできない生徒を
日産・NV200に御乗車いただき、ご自宅~学校間を送迎するものです。

日産・NV200タクシー 画像元:東京無線グループ 宮園自動車株式会社 杉並営業所 宮園身障二種免協会様より

その事業を聞いたとき「自分が子供の時、助けて頂いたことだ!」と気づきました。そこで思い立ったのが乗務員という仕事。健常者の方もとい障害のある方、障害のある子もタクシーを利用する機会も多いです。「あの時助けて頂いたように今度は僕がそう言った方々の力になりたい!!」そう強く思うようになりました。私はトランクサービスを行うことは難しいですし、車いすも持てないでしょう。でも障害を持った乗務員として今までの出来事障害者としてのアドバイスなど活かせることはきっとあると信じています。

どこの会社にご縁があるかはわかりません。でも乗るからには安全と安心そして細かい気配りを徹底し「お前の車でよかった」そう思われる乗務員を目指します。

最後に

今日ご紹介したやぐちタクシー様の概要を乗せておきます。
有限会社 やぐちタクシー
本社所在地:広島市安佐北区亀崎2丁目19-1
TEL:082-842-1175(配車室直通)
使用車種:トヨタ・コンフォート トヨタ・JPN TAXI
特徴:流しを一切行わない無線配車100%スタイル。広島市内中心部にお客様をご案内してすぐ「回送」表示にし高陽町へまっ直ぐ戻る。高齢者が多い地域で医療機関も多いためJPN TAXIの割合が多い。またジャンボ車両を利用し高陽町内乗り合いタクシー「やぐちおもいやりタクシー」も稼働中

やぐちタクシー | ジャンボタクシー・民間救急・乗合タクシー | 広島市安佐北区 (yaguchitaxi.jp)

やぐちタクシー様 公式HP

では、またの機会にお会いしましょう!

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