乗ってローカル線を応援したい人へ~フリーきっぷでは応援になりにくい理由

鉄オタならわりと切符のルールって知ってると思うけど、結構こういうところって見落としがちだな……ってことに気付いたので、ちょっと記事にしますね。

これは、僕もわりと見落としていたことなんですが、ローカル線を乗って応援するのに、例えば18きっぷで乗っても応援にならない……ということ。
これ、フリーきっぷ全般に言えることなんですが、そのルール上、盲点があるんですね。
ということで、今日は下記の3点についてお話したいと思います。

  1. フリーきっぷで乗っても乗車実績にならない理由

  2. 実は三セクとかの方が応援しやすい

  3. JRのローカル線を応援するにはどうすれば……?

1.フリーきっぷで乗っても乗車実績にならない理由

フリーきっぷって、乗車駅降車駅が有効期限内なら自由。何度でも。……という切符です。
つまり、通常とは違って、乗車駅降車駅の指定がない。
ということは、どこで乗車したのか降車したのか分からない切符なんです。
自動改札通過可能な切符であれば、自動改札設置駅でなら通過カウントを取ることも(やろうと思えば)できますが、自動改札のない駅とか、そもそも自動改札を通れない切符(特に18きっぷなんかそれですね)ではそれも不可能。
となると、それらの乗車実績はカウントされるはずがないのです。
つまり、18きっぷ利用者がいくらローカル線に押し寄せようと、営業成績的には全く意味がないことになります。
乗って応援したい側としては、全くもって意味のない応援の仕方ということになってしまいます。

2.実は三セクとかの方が応援しやすい

JRが発行するフリーきっぷには、結構三セクのローカル線が有効範囲内に含まれていたりするものがあります。
こういう場合、各鉄道会社に営業キロに応じて売上が分配される仕組みになっています。
これにより、1.で話したことと真逆の現象が起きます。
つまり、これらのフリーきっぷの場合、乗っても乗らなくても、売上が出た分だけそれぞれの三セク会社に収益が加算されるということ。
つまり、買えばそれだけで三セク会社に対しては応援になる商品なのです。
三セク会社は基本、その特定の地域のローカル路線のみを管轄していますが、JRはローカル線も首都圏も一緒くたです。
あくまで会社全体の収益にしかならないので、JR所属のローカル線の場合、そこに対する収益にはならないのが、JR所属のローカル線の難しいところです。
……う~ん、やっぱ、ローカル線をJRのまま残すのって、縛りプレイじゃね?
(この辺りのくだりは別記事でお話していますので、興味があればこちらで)
地方ローカル線の存廃議論について思うこと

3.JRのローカル線を応援するにはどうすれば……?

フリーきっぷでの乗車が応援になりにくいとなると、どうしたら良いのか?
それも幾つか方法があります。

・短区間課金
応援したい区間だけ、通常のきっぷを用意して課金する方法です。
これなら、その区間に明確な収益として記録がされます。
それと、可能であれば、その切符は記念として持ち帰らず、きちんと回収させてください。
回収されることで、乗車実績として明確にカウントされます。

・アンケート
大概のフリーきっぷには、アンケートがあります。
今は大抵web上で回答できるはずですが、これにきちんと回答しましょう。
項目の中に、大抵、「どこの路線、どこの駅を利用しましたか?」というのがあります。
そこの回答で利用の回答が多ければ営業成績のカウント上は計算の外でも、鉄道会社側も考慮するでしょう。
この回答がなければ、せっかくの需要も鉄道会社は気付くこともできません。

……ということで、3つの点からお話してみました。
どうせ応援するなら、この記事を参考に実績になる形で応援していただければと思います。

ということで、今日はこの辺で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?