どんな動機で創作したってボーカロイドは何も言わない。

 こちらはobscure.( @voca6458 )さん企画「ボカロリスナーアドベントカレンダー2021」への参加記事です。他の方の記事もぜひ見ていこうね!ほんと十人十色ですが、ボカロがすきなのはみんな一緒。
 あと2日遅刻して誠にすみませんでした……(第一会場23日担当)

第一会場

第二会場

前日(ということにしよう)22日担当、B,F(@BigBigfriend333)さんの記事はこちらです。

 このタグがつくような作品をよく投稿されている方だったり、よれよれ度別だったり、近年の代表曲だったりと、様々な観点から「VOCALOIDよれよれ曲」を紹介していく、熱量のこもった記事です! 
 正直わたしはあまり詳しくない世界なんですけど、それでもちょっとずつ意識を向けてみようと思わされました。音楽は自由で楽しいね!
 

 さて、お話をしていきましょうなんですけど。なんか思想のこもったタイトルですね。どういうこと? あんまり語気の強い物言いをしたくないというか、ぶっちゃけチキンなので、普段のツイートからもうめさめさ言葉選んでつぶやく人間なんですけど。
 今日はわりと、普段わたしが考えたり悩んだりしていることそのままに近い文章をお出しします。

 わたしはふだん小説を書いています。一次創作がほとんどだけど、たまにボーカロイド関連の二次創作もする。
 今まで書いてきた一次創作は以下から読めます(投稿サイト『小説家になろう』のマイページ)

https://mypage.syosetu.com/652122/

 あと最近はUTAUで作曲をしようとしています。軽くDAW触ってもちんぷんかんぷんだけど……

 さらっと宣伝を挟んだところで、本題です。

 わたしはこうやって一次二次も、形態も関係なく創作をやっていますが、なんで6年あまり創作を続けられているのか自分でもわかんないのです。読むほうも雑食だし、これが書きたい! というものも特に思い浮かばない。じゃあ今まで書いてきたものはなんなの? って話ですが、自然に降りてきたネタがもったいないから書いている、というそこまでポジティブではない動機はひとつあります。でもそれだけで続けられているとは思ってません。
 わかってるんですよね。誰でも持ってるし必要なことではあるけど、行き過ぎるといいことがなさそうな創作欲の動機が。

 そう、承認欲求です。

 自分の承認欲求は度が過ぎているんじゃないかと思うことが多々あります。投稿したらエゴサとかお気に入り数の確認めっさするし。
 人よりできることが少ないし、頑張ってもなかなか上達しない自覚がある。だからこそ飢える、みたいな。

 何者かになりたい、という近頃特によく聞く言葉。自分に何ができそうか、何がしたいかはわからないけど、とにかくこのまま空っぽではいたくないという気持ちが、わたしにもあります。
 わたしの場合は、その"何者か"が"創作者"なんじゃないのか。そういう疑念がずっとあります。今の時代、SNSなどには創作をしている人がすごい数いますし、投稿サイトやいろいろな創作用のツール、集合知などのおかげで、創作へのハードルも確実に下がっています。わたしの周りにも、ふとしたきっかけから何かの創作を始めてどんどん上達している人がたくさんいます。自分も何かを作らないと、世界に置いて行かれるんじゃないか。一方的にコンテンツを消費するだけじゃ、肩身が狭いような気がして。それで創作を始めたんじゃないのか、と。筆の遅さゆえプロになる覚悟はできてないのに公募に出し続けているのも、そういうことじゃないのか、と。

 そもそも、小説を書き始めた経緯すら全く覚えていません。せめてそれを決意した瞬間だけは、純粋に「自分も小説を書いてみたい」と思っていたと、信じたいですね。
 今はちょっと、どうなんでしょう。書くのが好きかも楽しんでるのかもわかりません。ネタや次の展開が思い浮かんできた瞬間はわりと楽しいですが、実際描いてるときはぜーんぜん理想通りになりません。流行りを取り入れようと頑張ることがありますが、どうしても妙なものができてしまう。独りよがりなものになっている気がする。ひどいときには、自分の好みですらなさそうなものになることすらあります。
 それでも、いったん書き始めたからにはいいものをと、血へどを吐きながら書いている。それが今のわたしです。

 だいたい小説の話をしてきましたが、作曲しようと思い立ったのだって承認欲求でしかないんじゃないかと思ってしまいます。
 VOCALOIDやUTAUやCeVIOやその他諸々の合成音声と、それらを使った曲たちは間違いなく大好きです。それは自信を持って言えます。でも、本当に自分もボカロで作曲したいのか? 自分でもわからない。罪悪感はいっぱいある。

 でも、仮に承認欲求だけで創作したって、今後の活動のための踏み台にしようとしたって、ボーカロイドは全部受け止めてくれてしまうのです。どんなヘンテコな曲でも、どのライブラリを使っても、どの音楽ジャンルでも、どんなことを歌わせても、どんな動機で作っても――
 それを世に出せば、等しく"合成音声楽曲"です。そこに善悪も優劣もない。人間じゃないし、最初からツールとしての側面が大きい存在(当然キャラクターでもありますが)だから、ボーカロイドたちはなにも文句を言わない。だれも損はしない。
君が生きてなくてよかった、ってそういうことなのかもしれないと思います。透明な、これから中身を詰める、創作の器。これからもそういう側面を持っていてくれるとうれしいです。

(本当に大好きで、大切な曲です)

 上記の理由で、ボーカロイド関連の創作をするときだけは、ちょっと許された気分になります。やっぱり、申し訳なくはなるけど。
それに、さっきも言いましたがボーカロイドのことは大好きです。それ関連で二次創作したことが2回ありますが、どっちもお気に入りだし書いてて楽しかった。

 わーっと書き散らした、とりとめのない話でございました。ボーカロイド後半部分しか関係ないし。
 自分が好きだと思えるものを作って、創作行為自体も自信持って好きと言えるようになれたらな。ボーカロイドたちも、きっと見守ってくれると思います。

 
 最後に宣伝などなど。

①12/27(月)に、pixivで募集中の『鏡音リン・レン Happy 14th Birthday 小説コンテスト』用に1作投稿します。なお、まだなにも考えてない。大丈夫なんですか?
 せっかくなのでリンレンのお誕生日に投稿です。みんなもよかったら参加してみてね。800字から参加できるので。

↓コンテストの詳細はこちら

②2/12(土)に東京の大田区産業プラザで開催の、『THE VOC@LOiD M@STER47』(通称ボーマス)にサークル参加します! サークル名『売店焼きそば』(渾身のギャグ)

 UTAU滲音かこいちゃんの小説本(既刊)と、それの作中に出てくる曲や作品のイメージソングなどを収録した4曲入りEP(新譜)を頒布予定です。
 本当は4月の超ボーマス48に出るつもりで予定汲んでたんですよね。2月にもあるの知らなくて。それで超ボーマスの募集だと思って申し込んだら……2 月 回 の 募 集 だ っ た 
 しかもやらかしに気づいたの〆切後だったのでキャンセルもできない。そういう参加規約でした。
 焼きそばさん、ここにきて年間ワースト級の大やらかし。納期が2か月半早まりました。シンプルに地獄です。死ぬ気でがんばります……
あと、来年4月のボカコレ2022春でこのアルバムから1曲投稿予定です。


 過去2年のアドベントカレンダー参加記事も置いておきます。

2019年(いつかボーカロイドを好きじゃなくなる気がして怖い話)

2020年(ボカロ曲闇鍋二次創作1.2万字)

 2019年から順に、好きへの不安、小説、好きへの不安となりますね。なんだこの並び。

 以上です。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。素敵なボーカロイドライフを!

#vocanote #ボカロリスナーアドベントカレンダー2021