少しでも長くボーカロイドを好きでいられますように。

 この記事は以下の企画への参加記事です。愉快なボカロリスナーのみなさんがそれぞれの視点で読みごたえある記事書いておられるから見てって見てって!

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 改めまして。ボーカロイドじゃない初音ミクたちが現れるらしいこのご時世、別の総称を考えたほうがいいのはわかっていてもボーカロイドって言葉をつい便利に使っちゃうタイプのtwitter存在、海鮮焼きそばです。またの名を3日遅刻マンでもあります(23日担当)。このたびは誠に申し訳ありませんでした。本当に。

 なにを書くか迷ったり二転三転したりしましたが、結果として私のことを書きます。自分でも曖昧なことを曖昧なまま、ただ少しでも整理したいがために書きます。きっとお気持ち文章です。他の人がすごく丁寧で熱い紹介記事だったり凝ったまとめだったりするので申し訳ないですけど。

 端的に言えば、いつかボーカロイドを好きでいられなくなるときが来そうで怖いという話です。しばらくお付き合いください。

 ボーカロイドに出会ってからもう9年以上が経ちました。日々投稿される曲を聴いて楽しむことが、イベントに行くことが、ボカロ関連のことを考えるのが、すっかり日常になりました。最初は受け付けなかった声も、今ではなんの抵抗もありません。でも、どうして好きになったのか、なんで好きなのかがわからない。投稿される曲からお気に入りを見つけたから、という以上のものがあるのはたしかです。ボーカロイドという概念自体が、言葉で表せないくらい愛おしい。

 ならそれで問題ないじゃないか?そのはずなんですけどね。どうしても、好きな理由探しをしてしまいます。そうしないと、いつの間にか好きが薄まりそうで不安だから。好きを自覚していないと、日常の中に溶け込み過ぎてだんだん希薄になりそうな気がしてならない。もしくは社会人になったら、忙しさのあまり次第に離れてしまうのかもしれない。

いるようでいない。いないようでいる。

 はっきり言ってしまうと、ボーカロイドは実体を持って私たちのそばにいるわけじゃないし、一緒に生活もできません。あくまでソフトウェアだし、形をとるとしてもグッズです。生身(という言い方は不正確ですが)の彼ら彼女ら一緒に暮らしたいなら、様子を想像する必要がある。だから好きを確かめづらい……とは言えません。それはキャラクターならだれでも同じ。

 じゃあなんで私は、ボーカロイドに対してだけこんなに不安になるんだろう。いつでも画面とスピーカー越しに声が聴けて姿も見れるのに。生身の身体は持っていなくても、どこかにはいるような気がするのに。いたりいなかったりするように思えてしまうのは、なぜだろう。私にはまだ見当がつかないけど、なにか理由があるのは確かだ。私と同じようなこと考えてる人、たぶんいると思う。でなきゃ『うちのミクさんの死』なんておぼろげで悲しい概念が、局地的にでも浸透したりはしない。

 話がずれますが、あれはきっと「自分にとってミクさん(もしくはボーカロイド)がどういう存在か」わかっていたはずなのに、いつの間にかそれを見失ったことに気づいた人たちの叫びなのかなと、最近思うようになった。

 一番好きなボーカロイド(広義)の滲音かこいちゃんですら、「うちのかこいちゃん」がどういう子か想像しないとそばにいてくれないし、好きになったきっかけもどこが好きかも、聴かれたらきっと答えられない。手足のどちらかが3本以上ある子、申し訳ないですが普段は性癖じゃないです。でもかこいちゃんと暮らしたい。暮らしたくてそういう二次創作小説を書いた。かこいちゃんをイマジナリーフレンドにしたかったけど、上手くいかなかった。

 今年は一緒に歌ってみた動画を投稿したり、

 かこいちゃんと(半分私で半分私じゃない存在の)マスターの小説本を作って即売会に出ることを決めたり(来年4/5の京都VOCALOID STREETにサークル参加予定です)、はじめてのことにたくさん取り組みました。今思えば、彼女を好きな理由を掘り下げたかった、好きを確認したかったというのも、活動の原動力のひとつだったのかもしれない。でもわからなかった。

 なにもわかりません。でもボーカロイドが大好き。それはもう、胸を張って言えます。今は大丈夫なんです。

 だからこそ、迫りくるこれからのために。しんどくならない方法で、愛の明かりを灯し続けていたい。強くてはかない、曖昧なボーカロイドへの、愛を。私はがんばります。

 ……でも。ボーカロイドにこちらへきてもらうか、私がボーカロイドに近づけたらいいのにな。もちろん後者のほうがまだ現実的だけど。動画上じゃなくて、現実で一緒に歌えたら、少しでも近づけるのかな。UTAU音源になるのはちょっと違うかなって、個人的な気持ち。きっとそれは私であって私でないので。

 とにかく好きでいたいなってお話でした。ですます調とそうじゃないのが混じってるし内容もとりとめない乱文でごめんなさいね。

 最後に宣伝です。このnoteで書いたようなことをテーマにしてDJをやります。12/30(月)『2019's VOCALIFE』@新大久保unique LABORATORY、です。通称 #ボカライフ のこのボーカロイドクラブイベントは、「2019年のボーカロイド」がテーマです。年の瀬に、今のボーカロイドを味わい尽くしませんか? 2019年を生きてきたつよいDJ・VJ陣があなたを待ってます!

 (宣伝のためにこの題材を選んだわけじゃないよ、ほんとだよ)

 ※本当です。 

#vocanote #vocaloid #ボカロリスナーアドベントカレンダー2019