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仕事に繋がるコミュニケーションを作る。マネーフォワードに誕生したシャッフルカードとは

こんにちは!マネーフォワード広報の田淵です。

突然ですが、みなさんは初対面の人と話す時、どんな話をしたら良いか困った経験はありませんか?

私は、趣味の話や休日の話など定番の話しかできず、「もっと深い話をしたかったのに...!」と後悔した経験が何度もあります。

2024年5月、マネーフォワードにそんなお悩みを解決してくれるアイテム、「シャッフルカード」が誕生しました!

シャッフルカードとは、会話のきっかけとして使えるような簡単な質問が記載されたカードです。社員同士の交流スペース「Connect Area」に設置されていて、マネーフォワードのメンバーは誰でも使うことができます。

▼ Connect Areaについてはこちらをご覧ください!

質問の数はなんと100パターン!青色がプライベートに関する質問、オレンジ色が仕事に関する質問と分かれていて、場の雰囲気に応じて使い分けができるようになっています。

今回は、シャッフルカードを作った背景や思いについて、企画者の二人へインタビューをしてきました。シャッフルカードの誕生には、二人の強い思いが込められていました。

今回お話を聞いたのは

渡邉 美佳(みーしゃん)/Corporate Identity推進室 Culture Experienceグループ
2023年4月にマネーフォワードへ入社。Connect Areaのイベントオーガナイザーとして社内イベントの企画/運営、表彰(カルチャーヒーロー)を担当。横断PJでは朝会運営PMリーダーを担う。シャッフルカードの発起人で企画、運用を担当。

品川 奈保実(しなおみ)/Corporate Identity推進室 Brand Experienceグループ
2024年1月にマネーフォワードへ入社。全社視点でのブランド体験の一貫性と品質の向上を担当。シャッフルカードの企画、デザインを担当。

少しの工夫で社内のコミュニケーションを円滑にする

ー さっそくですが、シャッフルカードはどういう背景から誕生したのでしょうか?

みーしゃん:マネーフォワードのメンバーから、1on1やチームの集まりの時に、アイスブレイクとして決まった質問しかできなかったり、その後の会話促進に繋がらないという声を聞くことがあり、その課題を解決するものを作りたいと考えていました。マネーフォワードはコミュニケーションを大切にしているメンバーが多いので、ちょっとした工夫があればもっとコミュニケーションを円滑にできると思ったんです。

そんな時、蔵前の「dial」というカフェで、封筒に入ったカードを使ってお互いのことを深く知るという体験を提供していることを知りました。実はシャッフルカードは、そのカフェからインスピレーションを受けて誕生しています。

しなおみ:私はシャッフルカードのデザインを担当しました。みーしゃんからこの企画を聞いた時、すごく素敵な取り組みだなと思いました。マネーフォワード社内には「Connect Area」という交流スペースがあって、業務外でもメンバー同士の繋がりを大切にしようとしています。そして、繋がりをより一層促進できるようなものを作るということでとてもワクワクしました。

ー 質問は全部で100問あるそうですね。カードの質問はどのように決めていったんですか?

みーしゃん:Corporate Identity推進室で毎月実施しているイベントでなどで、社員からシャッフルカード用の質問を集めました。プライベートに踏み込みすぎているなどの極端な質問以外は基本採用しています。

大事なのは、ワクワク感と使いやすさ。

ーシャッフルカードを作るまでに大変だったことはありますか?

みーしゃん:大変なことだらけだったよね(笑)

しなおみ:まずデザインの部分だと、どこまでこだわるのか、どこまで妥協するのかという線引きが最初のハードルでした。元々参考にしていたカフェのデザインが素敵だったので、それに近づけたいという思いが当初あったのですが、具体的な予算に落とし込んだときに結構な金額になってしまって…。特に予算が厳しかったということではないのですが、本質的にやりたいことを考えた時に、装飾にここまでお金をかける必要があるのかという議論になり、デザインの議論の過程でシャッフルカードの目的やあるべき姿など軸となる部分が研ぎ澄まされていった印象があります。

みーしゃん:メンバー間の最初のコミュニケーションで使ってもらうことや、その先の業務にも活かせるコミュニケーションになるかなど、具体的な使用イメージはあっても、良さそうなデザインアイディアが出ると、発散して目的を見失ってしまったりして、本質に立ち返って考えるという作業が何度も発生しました。とにかく「なぜシャッフルカードを作るのか」というWhyの部分をブラさずに持つことが大事だということを学んだプロジェクトでした

ー かなり試行錯誤した様子が伝わってきます…!デザインに関する議論は最終的にどこで落とし所を見つけたのでしょうか。

しなおみ:二つ判断の基準にしていたポイントがあって、一つ目は「手に取ってみたくなる」。二つ目は「使ってみたくなる」です

一つ目の「手に取ってみたくなる」というのは、パッと見た時のワクワク感です。まずはシャッフルカードに興味を持ってもらえないと始まらないので、ワクワクするためにどんなデザインだったら良いか、逆に要らない部分は何かというのを考えました。二つ目のポイントである「使ってみたくなる」に関しては、実際に使う時に面倒な部分があると使ってもらえないという考えの下、使う人が面倒くさいと感じる・感じないのラインを議論しました。

ー 手に取ってみたくなるワクワク感を出すためにどんなことを工夫しましたか?

しなおみ:色の違いというのは一つ工夫した点です。シャッフルカードはオレンジとブルーで、それぞれ濃い色と薄い色の合計4色を用意しているのですが、初めて見た人が「どうして4色あるんだろう」、「濃い色と薄い色の違いは何だろう」と謎解きの気分で楽しみながらカードの仕組みを理解できるようにしたいと考えました。

みーしゃん:実は最初は、使ったカードを周りに貼っていってもらうというデザインで考えていたんです。マネーフォワードのメンバーは体験することが好きな人が多い印象でしたし、ボードの前を通りかかった人も、貼られた質問を見て使ってみたいと思うかなと考えていました。

元々のラフデザイン案

でも、結局カードの貼り方はメンバーに任せるので、ごちゃごちゃして見えてしまう可能性があるという点、そして、ビジュアルだけでなく、そもそもシャッフルカード自体の説明が書かれていないと伝わらないという点からボツになりました。

今のデザインではボードの上にシャッフルカードの説明、そして下にカードが並んでいるという配置にして、説明を読んでから手に取りやすいような動線にしています

最終デザイン

数値データも活用し、アップデートし続ける。

ー 全ての質問の中で、特に印象的な質問は何ですか?

しなおみ:「子供の頃の憧れは今も変わらず抱いていますか?」という質問はちょっとドキっとするような感じで、印象に残っています。この質問をされた時「あれ、子供の頃は何をしたかったんだっけ?」と自分を振り返るきっかけになると思いました。

みーしゃん:ぜひ一度メンバー間で話してみてほしいなと思うのは、「前職ではできなかったが、マネーフォワードに入社してからできるようになったジョブスキルは何ですか?」ですね。入社したばかりのメンバーが先輩と話す時にこの質問をすると、今後の仕事のイメージがつきやすいですし、相手のことも深く知れる質問だと思います。

あと、どんなメンバーとの会話にも使えそうだなと思うのは、「好きなコンビニはどこですか?」です。海外出身のメンバーも社内に多く、それぞれのお国柄で意外に好みに違いが出て面白いです。また、ライトな質問で話しやすいので、この質問をきっかけにして、好きなコンビニのお気に入りの商品を紹介したり会話も広がりやすいと感じています。後日「おすすめしてくれたもの買ってみたよ!」と再び会話が生まれたら素敵ですよね。

ー 使った方からはどんな反応がありましたか?

みーしゃん:新卒採用部の方からは「新卒メンバーの場合、仕事について話せることが限られるので、そういう時には青のカードを使うなど、イベントの目的に合わせてオレンジ(仕事の質問)と青(プライベートの質問)を使い分けられるのが良いね」とコメントをもらいました。

カードの使い分けもそうなのですが、私は1on1でのコミュニケーションでの使用をイメージしていたので、イベントなど、大人数で使うこともできるという意見が新鮮でした。

しなおみ:現状の運用では使ったカードは「返却BOX」に入れてくださいとお願いしているのですが、それも使ったメンバーの反応を見るためです。どのような質問がよく使われているか、今週は何枚位使われたかなど、数値的なデータも貯めてどんどんアップデートしていきたいと思っています。

なので、質の向上のためにもマネーフォワードのみなさん!使ったら必ず「返却BOX」へお願いします(笑)

ー 今後はどんな展開を考えていますか?

しなおみ:まずは使ってみないと、シャッフルカードがどう作用するのかが分からないと思います。これから、既存の社内イベントにシャッフルカードを取り入れるなど、さまざまな施策を実施して使用機会を増やしていきます。そして、そこで得た気づきを元に、デザインも企画もアップデートしていきます!

みーしゃん:将来的には、カードをデータ化して、オンライン上でも使用できるようにするということも考えています。対面コミュニケーションのメリットはたくさんありますが、物理的なカードは、使う場所が限定されてしまうデメリットもあります。マネーフォワードはオンラインのコミュニケーションも多いので、場所を問わず日常的に使ってもらえるようにしたいです。

コミュニケーションの取りやすさが、ミッションの達成への近道

ー 最後にマネーフォワードのみなさんへメッセージをお願いします!

しなおみ:私はマネーフォワードでもっと、「雑談」が増えてほしいと思っています。前の会社は小さな会社で、かつ長く働いていたこともあり、同僚と雑談ベースで話すことが多くありました。雑談の良さは、雑談を話せる位仲良くなると、その人が何を考えていて、どう進めたら仕事がしやすくなるかがすぐ分かることです。このレベルの関係性を築くには普通に仕事をしているだけでは、時間がかかってしまうと思います。

マネーフォワードは良い人が多く、真剣に仕事に取り組んでいる人が多い印象です。だからこそ、シャッフルカードを活用して、雑談を増やし相互理解することで、仕事もよりスムーズに運べるような関係性をどんどん作っていってほしいです。

みーしゃん:私は入社して1年が経ち、入社歴に関係無く全員がマネーフォワードのミッション実現に向かって動いているというのを実感しています。ミッションの達成に最短で行けるようにするには、メンバー間のコミュニケーションが重要です。シャッフルカードが設置されている「Connectエリア」も社員の交流を生む場所としてたくさん活用されていますが、それと同じようにシャッフルカードも日常に溶け込む位使ってもらえたら良いなと思っています。

ー ありがとうございました!

あとがき

今回のインタビューで、本当にたくさんのこだわりを話してくれました。カードで手を切らないように角を丸くしたり、さらにはシャッフルカードを入れるケースとケースの間隔まで、どのくらいの隙間であればカードを取りやすいか、何度も考えたそうです。細部まで使いやすさを追求する二人の姿勢からは、マネーフォワードのカルチャーである「Professional」を強く感じました。シャッフルカードのデザインも、本文で紹介したものの他に検討したパターンがたくさんあり、全て紹介できないのがとても悔しいです...泣

シャッフルカードは5月に誕生したばかり、これからマネーフォワードに根付いていきます。これからもマネーフォワードのカルチャー浸透の取り組みを紹介していきますので、お楽しみに!


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