マネーフォワード若手メンバー3人のハノイ拠点立ち上げ奮闘記
こんにちは!マネーフォワード広報の田淵です。
マネーフォワードはベトナムホーチミンに続き、ハノイに海外2つ目の開発拠点を立ち上げることになりました。立ち上げを行うのは新卒4年目以内の若手メンバーです!どうして拠点立ち上げに参加することにしたのか、今どんなことに苦労しているのか、3人の奮闘の様子をインタビュー形式でお届けします。
ホーチミン拠点立ち上げ時の様子はこちら
立ち上げメンバー紹介
マネーフォワードベトナムは社内公用語が英語で、お互いをEnglish Nameで呼び合う文化があります。今回はマネーフォワードベトナムの雰囲気をお伝えするためにもEnglish Nameを使用いたします!
↑マネーフォワードベトナム(MFV)のM・F・Vポーズ!
↑Brownがおうち時間で作った料理たち!美味しそう…!
ベトナムに2つ目の開発拠点を作る理由
ーまず、ハノイに拠点を立ち上げることになった経緯から聞いてもいいですか?
Bamboo:マネーフォワードではまだまだユーザーに届けたいプロダクトがあるのですが、開発リソースが足りていない状況です。そうした加速度的な事業の拡大が背景にあり、加えて若手がチャレンジをする機会の創出というCTOの考えも重なり、新たな拠点を作ることになりました。
また、マネーフォワードにはハノイ出身のメンバーもいるので、将来的にハノイに戻りたい場合も、マネーフォワードの仕事ができるような環境を作っておきたいという目的もありました。
立ち上げへの参加は自主性を尊重
ー世の中に早くプロダクトをお届けするためにも、新しい開発拠点が必要だったんですね。3人はCTOである中出さんが社内で発信していたメッセージを見て応募したんですよね?
↑CTOメッセージの抜粋(2020/11/30発信)
ー立ち上げに参加することに決めたのはどうしてですか?
Brown:もともとエンジニア組織を作ることに興味がありました。ゼロから海外で組織を立ち上げるというのは、なかなか経験できないことなので、チャレンジしてみたいと思い立候補しました。
どんなエンジニア組織を作りたいかというと、具体的には兼務が無く、それぞれが自分の役割に集中できる組織が良いと思っています。自分が何をどうすれば良い評価がもらえてグレードが上がるか明確化できるようにしたいです。
Allie:海外に住んだ経験があり、英語を使った仕事をしたいと思っていました。
2020年の11月まで新規の開発案件で、組織間の橋渡しの仕事を英語でしていて、楽しいと感じていましたし、実際に経験したことで、自分は開発というよりも組織の架け橋やコミュニティ作りに興味を持っているということが分かりました。ハノイ拠点の立ち上げは英語での仕事とコミュニティ作りの両方が経験できるので、担当していた新規の開発案件が落ち着いたタイミングで立ち上げに応募をしました。
Bamboo:まず、常に新しい価値を生み出せる人になりたいというのが根底にあります。
僕は直近までホーチミン拠点のCEOオフィスで、主に課題改善のための実行の部分を行っていました。次はもう一つ視座を上げて、組織のビジョンを作って戦略に落とし込んだり、ゼロから作るということをやってみたいと思ったのが参加のきっかけです。
拠点立ち上げの準備
ーメンバーの採用はAllieが担当ですよね?採用はどうですか?
Allie:ヘッドハンターや求人広告を使い、採用を進めています。3年以内には大きな規模の組織にしたいと考えています!
↑ベトナムで出した求人広告
先日あるエンジニアの方が、採用時マネーフォワードと別の外資系企業で迷っていたのですが、最終的にマネーフォワードで働くと決めてくれました。提示できる年収的にはうちの方が少なかったのですが、それでも働きたいと思ってもらえて嬉しかったです。
Bamboo:オファー面談は僕が担当したのですが、マネーフォワードの仕事の方がチャレンジできると思ってもらえたようです。ハノイ拠点では『マネーフォワード クラウド』の新しいプロダクトを開発していきます。新規の開発なので、使いたい技術を好きに使ってもらって良いと思っていますし、ある程度裁量をもって仕事ができることも魅力的だと思います。
ーBambooはホーチミン拠点を経験してからのハノイ拠点立ち上げですが、経験を活かせている場面はありますか?
Bamboo:ホーチミンも同じ開発拠点ですから、エンジニアの人数配置や、開発時の日本とのコミュニケーション方法などは、ホーチミン拠点での経験を活かせます。ホーチミン拠点で発生した課題は、ハノイ拠点でも起こる可能性があります。そういった課題に先回りして対処できるというのも強味だと思います。そしてハノイ拠点で、プロダクト開発のイニシアティブをとりたいと思っています。
ー新しいオフィスは決まりましたか?
Brown:仮オフィスが決まりました!まずはシェアオフィスからスタートします。
ハノイの中心部にある新築のオフィスで、Bamboo Airways Towerという名前のビルです!ハノイのシェアオフィスの中で一番新しくて綺麗だったことが決め手だったのですが、実際にビルに行ってみたら、名前が拠点長のEnglish NameであるBambooと同じで運命を感じました。笑
ーそれはすごい偶然!オフィス以外にも準備していることはありますか?
Brown:ハード面だと、メンバーに使ってもらうPCの購入を進めています。日本だと当たり前にMacBookって買えるじゃないですか?ベトナムだとMacBookを買うのが大変なんです…。
ベトナムにはApple Storeが無いので、代理店経由での購入になるのですが、MacBook Proの流通がそもそも少なく、ホーチミン拠点で購買先としている代理店にも聞いても、1台も無いという回答でした。ネット通販で「Mac Book Pro ベトナム」と検索してヒットしたサイトでようやく10台確保できた状態です。日本から送ってもらうことも考えたのですが、輸入関税がかかってしまったり、許可申請が必要だったりするので、ベトナム国内で地道に買うことにしました。
ーそれは海外だからこその大変さですね。他にも海外での生活で困ったことはありますか?
Bamboo:新型コロナウイルスの影響はありますね。今はまだホーチミンに住んでいるのですが、ホーチミンで感染が拡大していて、外に出歩けない状況になってしまいました。制限は日本より厳しく、レストランでのテイクアウトや、Uberみたいな出前のサービスも禁止になりました。毎日ソーセージを温めて食べる生活です笑。
コロナウイルスの感染拡大の影響で僕たちがハノイに物理的に行けない問題が発生してしまったので、採用した方とは最初からオンラインで仕事をすることになりました。直接会って話が出来ない分、それぞれの期待値を明確化して伝えたり、通常より多く1on1のミーティングをセッティングしたりして、新メンバーの不安を解消できるように心がけています。
これからの目標
ー3人はこれからどういったことをやっていきたいですか?
Brown:エンジニアの経験を活かして、技術の面でハノイ拠点をリードできるようになりたいと思っています。
個人的には、海外で働き続けたいと考えています。日本だと年齢が上がるとマネジメント側に移る人が多いですが、海外だと年齢問わずコードを書き続ける人が多い印象があります。ハノイ拠点の採用で色々な国のエンジニアと面接をして、日本との違いに気づきました。自分もエンジニアとして世界で戦えるような人材になりたいです。
Allie:溜まっている採用の知見をまとめて、きちんと共有できるようにしたいです。例えば、今いる社員がどうしてマネーフォワードに入社したかという情報は、面接を受けている人も知りたい内容ですよね。そういう情報を形にして、ハノイでの採用フローを整えたいです。
個人的な目標は、自分の新たな強みをつくることです。自分は英語が得意ですが、将来的には武器をもっと身に着けたいと思っています。今やっている採用業務も自分の「武器」だと言えるまで極めたいです。
Bamboo:プロダクト開発のイニシアティブをとりたいというのは先ほど話しましたが、他にも拠点としてやりたいことはあります。
まず、マネーフォワードグループのグローバル化に貢献すること。マネーフォワードの21新卒エンジニア職は6割以上がグローバル人材で、全体でもすでに1割を超えています。例えばハノイ拠点の若手メンバーが日本で修行したり、逆に日本の拠点の社員で海外で働いてみたいというメンバーの受け皿的な存在にしたいです。
拠点立ち上げ前からこんな事を言っていたら怒られるかもしれませんが(笑)、いずれは拠点長のポジションを現地のメンバーに引き継ぎたいと思っています。いずれハノイ拠点は大規模の組織になります。これは僕個人の考えですが、立ち上げ期と拡大期は、マネーフォワードとしての方向性ややり方を知っている人が既存の知見を活かして最速で拡大させていく要素が求められますが、組織が安定期に入ると、現地の文化や慣習を深く知っている方がマネジメントをしたほうが良いと思っています。
その後自分が何をするかについては、3年間必死にやれば何かしら見つかると思っていて、具体的な展望はありません。でも、常に新しい何かを作っていたいですね。
あとがき
現在BambooとBrownはベトナム、Allieは日本と、離れて仕事をしていますが、リモートの環境が整っていることもあり、物理的な距離はあまり感じないそうです。和やかに進んだインタビューからは、3人のチームワークと仲の良さを感じました。
新卒4年目以内というフレッシュさがありながら、3人が考える将来のビジョンはとても具体的です。「3年で規模を大きくする」「開発のイニシアティブをとる」という目標に向けてそれぞれが一歩ずつ確実に前に進んでいました。
ハノイ拠点は初めは仮オフィス、来年2月には本オフィスでの業務を始める予定となっており、どんどん現地での新メンバーとの仕事が本格化していきます。
今後は各メンバーからも立ち上げの様子についてnoteで発信してもらう予定です。お楽しみに!
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