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本当に美しい最期の生き方(1)

こんにちは。

さてさて、書いていこうかなと思います。先日、とある実習に参加してきました。それは、僻地巡廻診療です。

まずは私のこれまでの経緯について語ろうかな。

中高時代、医師を志した理由の一つに、「国際医療に携わりたい」というのがありました。自分が中学生、高校生だった頃、ミッションスクールに通っていたこともあり、世界に目を向けることが多かった。

特に、自分も身をもって経験した「宗教対立」への関心はいつも心の中にあって、どうして分かり合えないんだろう、いっそのこと違いが多い宗教同士の方が分かり合えるのかな、と思っていました。
そして、宗教対立がもたらす紛争、難民問題に巻き込まれ、そのさなかで生きるしかない一般市民、子どもたちのことを考えました。

当時の私にとっての「最も小さいものの一人」は、まさに彼らのことでした。
罪なき人々、子どもたちのために尽くしたい、彼らがとびっきりの笑顔で生きられる世界の実現に自分を捧げたい、その想いで勉強を続けました。

彼らに「医師として」携わりたいと考えるようになったのには、また別のきっかけがあるのですが、それは次の機会にでも。

というわけで、一人でも多くの人に医療を届けたい、というのが私の考えだったので、診療科は漠然と総合診療科を思い描いていました。
そもそも最初に医師を志した小学生の頃は、小児科医になりたいと思っていたし、知人の影響で精神科医になろうと考えたこともあったので、総合診療科もこれまでと同じように漠然と考えていたものの一つにすぎません。

総合診療科は、近年日本でも注目されるようになった診療科で、まだまだ人手が足りていないのが現状です。
日本ではお医者さんと聞くと、「何科の先生ですか?」と専門性を問うことが多いのに対して、欧米ではあらゆる病気を幅広くみる総合診療医、家庭医というのが浸透しています。いわゆる「かかりつけ医」です。総合診療医についてはこちらのサイトに詳しく記されているので、ぜひご覧になって下さい。

私は海外で総合診療医として働くことを希望していたものの、日本でもその必要性が訴えられています。特に必要とされているのが、医療資源が全く持って足りていない離島や山村部といった、僻地です。

僻地医療と地域医療というのは、少し意味合いが異なるのですが、ここは次回お話することにします。

というわけで、「総合診療医のリアルを見てみたい!」ということで、いくつかあった実習のプログラムの中から、僻地巡廻診療に参加することを決めました。

まだ実習のこと、何も話していないのにこんなに長くなっちゃった。
実際に実習で何を見て、何を学び、何を考え、思ったのかは次回のノートでお話しますね。

ではまた。
最後まで読んでくれてありがとうございました。