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セカンドフライ。

何事も、はじめが肝心だ。

その点において、ぼくはアジカンの「新世紀のラブソング」が
ずっと、イントロランキング不動の第1位だ。

あの日 僕がセカンドフライを上手に捕ったとして それで今も抱えている後悔はなくなるのかな 十五年経ってもまだ捨てられない僕がいて 生活は続く 生活は続く

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『新世紀のラブソング』

小中と野球をやっていたから補正はかかっているかもしれないけれど、
なんて強烈で的確でくすぐったい歌詞なんだと感動した。
セカンドフライの勝利。イントロが大トロ。

さすがにあの頃セカンドフライ(自分はファーストだったか)を捕れなかったことを悔いている自分はいないけれど、でも誰にでも「捕り損ねたセカンドフライ」はあるんじゃなかろうか。

側からみたらたかがセカンドフライ、でも当事者からしたらされどセカンドフライ。
あの時、しっかり守れていたら、、とたらればを繰り返しながら、それでも生活は続いていくのだ。

菊池涼介はこの歌詞を見てどう思うのだろうか。
守備がうますぎる彼には刺さらないのだろうか。
それとも学生時代の痛恨のエラーのトラウマが蘇るのだろうか。

いずれにせよ、この曲の守備範囲は相当に広い。
最後の痛烈な問いかけだけ引用して、今日は去る。

息を吸って 生命を食べて 排泄するだけの猿じゃないと言えるかい?

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『新世紀のラブソング』



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