Netflix『攻殻機動隊 SAC_2045』を4話まで視聴しながら発作を書き留める俺の気持ちまとめ4/24

 攻殻機動隊の新シリーズがNetflixで公開されたと聞いてから、ここ数日、気にはなりつつも、「見なくてはいけないか」と、「確実にツライ気持ちになりそう」の間で心が揺れて、気が付けばできるだけその情報を耳に入れないままにやり過ごしてきた。

 攻殻機動隊との出会いはわりと古く、中学生時代くらいに漫画単行本として初めて読み、「なんだこの欄外の情報の多い漫画は……?」と読み込むことなく本棚に刺さり、押井守監督による映画『攻殻機動隊』で、「あっあのマンガのテーマってこういうことだったんだ!」と読み直して……(みたら高攻殻機動隊のテーマというか押井守のテーマだったことに後で気づく)という感じ。ちょうどそのころ電気グルーヴからテクノ専門学校というコンピレーションアルバムを経てドイツやらデトロイトやらのテクノを聞き始めたところで、ケンイシイによるテーマJellyTonesあたりはジャケットのカッコよさも含め痺れたものだった。

 んで、その後も、神山監督にバトンタッチしての同シリーズと付き合っていくことになるんだけど、正直ずっとツラかった! 義務感だけで見てた! というのが正直な感想だった。押井守版の攻殻機動隊は、今思うと問題意識が先鋭的だとかは思わないけれども、高校生だかの自分には十分考えて夜眠れなくなるくらいのSF的テーマに思えたし、なにより押井守監督がその後ずっと似たようなテーマでアニメを作り続けているように、彼本人にとっては切実な問題としての情念のようなものが見えた。しかし、神山版は、自分にとっての切実な問題としての問題意識というよりも、現代の風俗を戯画的・風刺的に描くという切り取り方に見えたのだった。自分からするとそう新しくないサイバーパンクというか、ニューアカの入ったネットワークと自我の問題を、現代の風俗と絡められても、賢いふりをした人のドヤ顔にしか見えないというか。黄瀬監督の劇場版甲殻はその点、バトル描写の新機軸だとか、空中戦が多かった印象の攻殻機動隊に地面と重力を持ち込んだ描写が面白かった。SFとして今見るべき作品ではないなと思ったけれど、美麗アニメーションによるスタイリッシュな暴力の中にデジタルを組み込んだモノとしてそれなりに魅力的に感じられたのだった。とはいえ、2作目までしか見ていない気がするが……。

 要するに、神山監督版攻殻機動隊が自分にとって一番苦手な攻殻機動隊だったことは間違いなく、その最新作ということで、見る前からこんな風にグダグダと前置きを書いてスタートボタンを押せないでいる。しかも、3Dアニメだっていうじゃないですか。アップルシードの3Dとか思い出すんですよね……。あれはいったい何だったんだろうね……。

 と、いうワケで、やっとスタートボタンを押す気になった。以下は視聴しながらのリアルタイムの呻き声(予想)を、ざっくりとした再生分数と共にお届けする。できれば、見ながら喜べればいいんだけど……。監督名で作品を語るのは愚かしいことだけれど、神山監督作品で好きだとはっきり言えるのは、「精霊の守り人」だけなのでね……。あとは激おこプンプンか、文字通り昼寝姫に……、って、よしスタート!! こんなおびえっぷりだったから、マジで3Dアニメになった以外の事前知識はナシで再生だ!

1:50 サスティナブル・ウォー??? その言葉と概念を飲み込む前にその概念の終局が告げられた。えっ。その理由は自国の利益を優先したから。え? それってサスティナブルでは最初からなかったのでは。それか、封建制下の貴族と貴族の儀礼的戦争から、徐々にお互いマジになったってことかな? 最初からこんな書いてたら、終わるときには新書1冊になるから次にいこう。たぶん、気にしても仕方ない部分だし。文字面がかっこいいだけだし。

3:00 フチコマ可愛い

3:15 おわ、割と3Dキャラいいな。いいっていうか、描線を黒くしたり緩急をつけて日本アニメっぽくするでもなく、なんていうかイラスト風のまま行くのか。動きは演劇臭いけどわるくない。これは、キャプチャがメインなんだろうか? 動きをひとつづつ役者に追わせた的なわざとらしさと自然さがある。もしそうなら、トライとして悪くないのでは。でもなんかツルツルしてるから義体かそうじゃないかの区別はつかなさそうで、今後のリアリティラインをどう処理するのかは気になる。

4;00 色彩の面白さは感じるけど、全体的にのっぺりして感じる。そして、この電動空間でのチャット場面はこれでOKなの? サイバー空間の描写は2020年にこれでいいのか。そこに普通に現実世界下のキャラが片寄せ合っていてもいいのか。

ブレードランナーと見せかけて世紀末ヒャッハー始まりなのはアリなのかな、どうなんかな。

8:00 フチコマ可愛い。

9:00 戦争ごっこだとかサスティナブルなパーリーピーポーとか、飲み込めてないこと前提での気が利いた前提セリフが気になって仕方ない。

12:50 お、中華看板。戻ってきました攻殻機動隊ワールド。でも撮影の特効ちょっと足りていないのでは…? すべての仮想通貨がダメになっている割に缶コーヒーとか普通に飲んでるし、電気も来ているけどまあいいか。それよりもアラマキ課長の髪型が気になる。お前いつも最後の仕事してるな。

18:00 やっと出た経済の現状描写。全世界デフォルトで、総ハイパーインフレなのね。

一話終了! 二話も見るか…どうするか… やめろnetflix! 勝手に次のエピソードに進むんじゃない!

5:00 あ、そういえば攻殻機動隊初期特有の長いモノローグとかなくて、日本アニメにありがちの説明内面セリフもなく洋物ドラマ準拠のような脚本になってるのね。

8:00 親切な金持ちというパトロンからの武器供給に、ハイパーインフレに秩序の失われつつある日常って、冷戦下の中南米だと思ってみればいいってことか。となればご禁制の大麻にコカインは付き物。この世界に合わせれば電脳ドラッグとかか? よしそうなったら暴れよう

9:00 自分の中の感情が失われてきた。どういう人が楽しめてるんだろうこれ 

23:00 あ、終わった。物語の導入やっと終わりって感じか。30分一区切りの理由ってなんだろう。

3話までで導入と前提がやっと終わったポイので、今日は3話までは見て、今後の流れを把握しておくか。

10:20 タチコマ可愛い

10:30 なんか、ARISEと内容だいぶかぶってる感じがする。

17:40 全世界公開でこんなにファン向けに作っているってのはOKなんだろうか、とか、本編よりも付随したデータ的な感想しか思いつかない。チーム「ゴースト」は凄いよねっていう共感がないとここまで視聴し続けるのは至難ではないのか。特にここまで、ストリーを牽引していく謎やら葛藤がないので、視聴感がとてもアンビエント。凄いバトルの中でも超アルファー波でる。あ、3話終わった。トグサは、いつも便利ですね。トグサは、いつでも草薙素子に憧れ追いかける視聴者の分身の役目を仰せつかっているけれど、合流しても「あの人たちはすごい」と確認する役目に落ち着いてるというか。今回、トグサの行動をここまで追うのなら、草薙素子との関係との決別や葛藤なり、草薙と同じ立場での何かしらの終着を見せてくれるんだろうか。日本アニメのストーリーテリングのエンジンを使っていないが、洋ドラマのストーリーテリングにもなっていないという不思議なでき方になっている。それはそれで興味深く研究し甲斐はなくはないものの、一般的にはどっちつかずでかったるいという気持ちがわいてきそうだ(一般という言葉を出してごまかしていくスタイル)

とか書いているうちに4話も途中になっている。「不確定なことが多すぎる。何を楽しめっていうんだ」のセリフに、内在する意味とは別の意図をもって思わずうなずいてしまう。タチコマの娼館には行きたい

ひとまず、4話まで見ていったん投稿することにする。一日一投稿をとりあえず続けておきたいという理由だから。疲れたとかではないから! この後も見て、感想を書けという人が三人以上いるなら書くかもしれない。いないなら、残りは観賞のみにとどめます。一応全部見る誠意を感じていただきたい。











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