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ただの練習不足を、「苦手だから」と言って正当化していませんか?│世阿弥の『風姿花伝』を卓球にフル活用しよう!④

奥義
和州・江州の芸風

どんな人でも、あるいはいさかい心から、または出来ないものだから、たんに一方面の芸だけを得意にして、あらゆる芸風を演じこなすという境地のすばらしさを認識せずに、他座の芸風を嫌うのである。これは嫌うのではなくて、ただ実力不足の頑迷さである。

人にはそれぞれ、得意なものや苦手なものがあります。

ドライブが得意でブロックが苦手な人もいれば、ブロックが得意でドライブが苦手な人もいます。



しかし、得意とか、苦手とか、それが判明するのは、ある程度の経験をしてからです。

食わず嫌いでは、本当にそれが苦手かどうかは分かりません。



食わず嫌いは、練習をしている上でよく起こります。

ちょっと練習してみただけで、それを苦手と判断してしまいます。



「ブロックなんて絶対にできない…」

この言葉は、ブロックの練習をやり始めた人からしか聞いたことがありません。



「横回転のサーブを出したら、横回転が残って返ってくるから、3球目が打てない…」

この言葉は、横回転のサーブを最近出し始めた人からしか聞いたことがありません。



そこから、練習し続ける人と、諦める人に分かれます。

諦めた人はそれを「苦手」と言います。

しかし、練習し続けた人で、全くできるようにならない人を、僕は見たことがありません。



ブロックもできるようになります。

横回転が残って返ってきても、それが当たり前になり、当たり前に3球目が打てるようになります。



もちろん、多少の得意苦手はあります。

上達スピードも人それぞれです。

しかし、全くできないということはありません。

しっかり練習した上で、それでも割とミスが出る技術を「苦手」と言うのです。

全くできない技術は、「苦手」ではなく、圧倒的に練習が足りていないだけなのです。



卓球は、いろいろなタイプの相手と試合をします。

どんなサーブが効いて、どんな戦い方が効くのかは、本当に人それぞれです。

なので、どんな相手にも対応できるように、攻めも守りもできるようにならないといけないし、いろいろな種類のサーブも持っておかなければなりません。

「あれも苦手」
「これも苦手」

と、自分の卓球を狭めているうちは、安定して勝てるようにはなりません。


③自分より弱い選手の長所を見抜けるようになりましょう。
⑤「入らない技術を使わない」「苦手な技術を使う」両方できますか?

世阿弥の『風姿花伝』を卓球にフル活用しよう!

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