言葉や仕草で、相手の意識は操作できます。│ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を卓球にフル活用しよう!④
たとえば、「食べる」という単語を見たり聞いたりした後は、単語の穴埋め問題で“SO□P”と出されたときに、SOAP(石けん)よりSOUP(スープ)と答える確率が高まる。言うまでもなく、この逆も起こりうる。たとえば「洗う」という単語を見た後は、SOAPと答える確率が高まる。これを「プライミング効果」と呼ぶ。
【第4章 連想マシン】
〜私たちを誘導するプライム(先行刺激)〜
いやぁ、SMAP復活してほしいですよねぇ!
さて問題です。
空欄を埋めて名字を作ってください。
「かと□」
最初に思いついたのは何でしょうか。
おそらく香取か加藤のどちらかでしょう。
さて、ここで大事なのは、僕が最初にSMAPの話をしなかったら、絶対に加藤が思いつくはずだということです。
つまり、情報を与えられると、人の意識はそれに引っ張られるのです。
こいつを卓球に利用しましょう。
例えば、相手に3球目攻撃を決められたとき、
「次は打たれないように」
と、レシーブを低くしようと意識すると思います。
この時点でもう、相手の3球目攻撃に意識を引っ張られてしまっています。
意識はここから逃れることができず、どんどん受け身になってしまうのです。
では、この悪循環から抜け出すにはどうしたらいいでしょうか。
そう、逆に相手の意識を引っ張ってやればいいのです。
例えば、構える前にチキータの素振りを2,3回、相手に見せつけたらどうでしょう。
相手はチキータに意識が引っ張られ、3球目が受け身になるかもしれませんし、サーブを変えてくれるかもしれません。
あるいは、
「しっかりブロック!」
と、相手に聞こえるようにつぶやいたらどうでしょう。
相手は4球目のブロックに意識が引っ張られ、3球目攻撃が力み、ミスをしてくれるかもしれません。
このように、言葉や素振りなどを使って、相手の意識を誘導することができます。
言葉で自分を鼓舞するように見せかけて、素振りで感覚を調整しているように見せかけて、相手の心を操ってやりましょう。
③打ちミスを減らすためには、生活を改めればいいということが分かりました。
⑤ポジティブなときは考えない方が、ネガティブなときは考えた方が、上手くいきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?