「攻撃をしない」ということにも、決断力が必要です。│『韓非子』を卓球にフル活用しよう!⑦
南面 第十八
臣下の発言者については、必ずその意見の始終をはっきりさせてそれによってその実績を責め、発言しない者については、必ずその賛否をたずねてそれによって責任を追及することにする。そうすると、臣下は決してでたらめな発言をしようとはせず、また決して黙りつづけるということもしなくなる。発言にも沈黙にも、みな責任がともなうのである。
試合での戦い方は、ざっくり2つに分けることができます。
・狙いを絞って攻める
・ミスをしないように繋ぐ
という2つです。
狙いを絞って攻めるには、「決断」が不可欠です。
「ここに打ってくるだろうから、そこを待ち伏せる!」
と決意することで、攻撃は可能となります。
決断ができないと、攻撃はできません。
一方、ミスをしないように繋ぐのは、決断をしてもしなくても、実行はできます。
「絶対にミスをしない!」
と決断してひたすら繋ぐこともあれば、
「攻めたいけど、いつ攻めればいいか分かんないなぁ…」
と思いながら、結果的に繋いでいることもあります。
この、決断した繋ぎと、結果的な繋ぎを、ちゃんと分けて評価することは、とても大切です。
「相手のミスが多い」などの根拠があって、決断して繋いだ場合は、仮に点を取られたとしても、やっていることは合っているので、
「やるべきことはできた。」
と評価します。
攻めるに攻められず、結果的に繋いだ場合は、繋いだことは素晴らしいんですが、やりたかったことはできていないので、
「攻撃ができなかった。」
と評価します。
これがごっちゃになって、結果論で考えてしまい、結果的に繋いだ結果得点したことを評価してしまうと、攻めることを決断しづらくなってしまいます。
攻めようと思っても、
「でも、繋いだらミスしてくれるかなぁ…」
という考えがどうしてもチラついてしまいます。
これでは、いつまで経っても攻撃ができるようにはなりません。
なので結果論ではなく、攻めるにしても、繋ぐにしても、
「決断をした上でそれをやったのか。」
という基準で評価してください。
これに慣れることで、全てを能動的に行えるようになります。
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