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最高のプレーは、狙ってやるものではなく、結果的になるものです。│タレブの『反脆弱性』を卓球にフル活用しよう!⑨
3部 予測無用の世界観
第11章 ロック・スターと10パーセント浮気する - バーベル戦略
セネカの「バーベル」
イディッシュ語のことわざに、 「最悪の出来事に備えよ。 最高の出来事は世話いらずだから」というものがある。 当たり前じゃないか、と思うかもしれない。でも、違う。 世の中には、最高の出来事に備え、 最悪の出来事にはおかまいなし、という人がたくさんいるのだ。
卓球をやっていると、最高のプレーを目指したくなります。
プロの選手が見せるような、強烈なドライブを打ちたくなります。
しかし、そんなものすごいボールは、最初から狙って打ちに行くものではありません。
そもそも、強烈なドライブを打つためには、コースを読んで攻撃態勢をバッチリ整えた上で、甘いボールが来なければなりません。
態勢が少しでも不完全なら、もう思い切り打つことはできません。
そして、攻撃態勢をバッチリ整えても、甘くないボールが来れば、無理のない威力で打たなければなりません。
しかし、ものすごいボールを最初から狙って打ちに行こうとすると、態勢が整っていなくても、また、甘くないボールが来ても、無理矢理打ちに行ってしまいます。
これが、自滅する人の考え方です。
最高のシチュエーションのことしか頭にないのです。
強い選手は、基本的には無理をしないという方向性で考えています。
態勢が整わないことを当たり前として、その態勢に応じた威力で打つことを考えています。
そして、態勢が整っても、甘くないボールが来ることを当たり前として、それに応じた威力で打つことを考えています。
その上で、態勢がバッチリ整って、さらに甘いボールが来たときに、体が自然に反応して強烈なボールを打ちます。
これが、強い選手の考え方です。
最高のシチュエーションのことは、頭にないのです。
ということで、最高のプレーは、結果的になるものであって、最初から狙ってやりに行くものではありません。
最高のシチュエーションに期待しても、大体は裏切られます。
そんな期待をしている暇は、卓球にはありません。
最悪のシチュエーションに備えてください。
⑧基本は繋ぎ、たまに攻めるのが、バランスの良い卓球です。
⑩勝てる選手とは、試合中に情報を得て、戦い方を修正できる人です。
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