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理想の小説家(価格交渉・自傷行為)

 男は過去の日常生活を繋ぎ合わせて自分史を書いている。女もガイア(地球)を描くのにパズルを組み合わせている、物語と言葉でメッセージを表現している。映画のワンシーンを切り取った作品に夢中になった。男は光の天使を譲って欲しい、絵を見ると現実の苦しみから別の世界に導いてくれる気がした。

 3万円で売ってくれないか?と提案した、女はモチベーションが上がる値段でないと気持ちに応えられないと話す。男は、説明不足が誤解を生んだのではないかと後悔した。バナナの叩き売りみたいで恥ずかしくなった。女と対話しながら価格交渉をする。月1回の受診の為に待合室で診察の順番を待ってる。

 土曜日で診察は午前中のみ行われる、血液検査があったので朝食をとっておらず空腹を我慢していた。女性は突然入り口から入ってきて、支援室の前で座り込んだ。女性は腕から血を流している、自傷行為がある。男はびっくりして誰にも声を掛けられない。直ぐに看護師さんが女性の手当てをしてくれたよ。

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