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eyes(7)

 今日も庭を歩いた、暖かくなって来たのでいつもより、40分多めに散歩する。僕はサンダルでぶらぶらしているのだけれど、本当は良いウォーキングシューズが欲しい。後、歩いているとどの位歩いたのか時間が気になる。僕が歩いている庭の正面に桜の木があるのだけれど、枝に掛けられる防水時計がないのか探している。先ずはダイソーでチェックする。

 僕はウォーキングしながら、頭の中で色々な事を考える。政治の話や家族の事、デイケアについてやnoteも自問自答する。

 僕は「note、これからどうしようかな?」と君に伝える。

 君は「備忘録か小説でしょ」と答える。

 僕は「アイデアが浮かばないんだよね」と君に言う。

 君は「いつも同じ書き方してるじゃん」と僕に話す。

 僕は君に言われると、確かにeyesのシリーズをはじめに、日常書いている小説は皆同じ書き方をしている。今日母を病院に送迎した帰りにサンリブの本屋さんに寄りました。そこで手にしたのが又吉さんのエッセイ、それを読んで気付いた事は僕が日頃書いているものは小説じゃなくてエッセイではないだろうか?と言う事。でも僕は余りその事は気にならず、僕が書いているものが読めるものであった事が素直に嬉しかった。自分で書いていて、正体不明である事を薄々感じていたからだ。

 僕は全力でウォーキングすると、2・3往復で息切れを起こす。その日の体調によって違うけど疲れたら直ぐに止める日もある。後15分頑張ろうと言う日は、歩く速度を緩めて身体の力を抜く。家の外ではだらしなく見えるけど、庭を歩く時は気にならない。

 僕は「中学生の時、陸上部でバイパスの下を走る時、皆んなについていけない時があったよな」と君に話す。

 君は「無理して先頭を走るからだよ」と答える。

 僕は「陸上部の中で速いグループだと思っていたんだよね」、

「先輩にも良くふざけて注意されたな」と君に言う。

 君は「高校の時、友人を陸上部に誘わなかったのはどうして」と僕に言う。

 僕は「負けるのが嫌だったんだろ」と答えた。

 君は「最低だな」と僕に呟いた。

 僕は高校の時に友人とテニス部に入部するも、練習がきつくて直ぐに辞めてしまう。友人は中学の時学年で一番足が速い子だったので、「どうして陸上部に入らなかったの」と尋ねた。友人は何も答えなかった。僕は友人に嫌な想いをさせたのではないかと今も時々思い出す。特に今日みたいに長時間、ウォーキングしていると昔の記憶がよみがえるのだ。中学時代、家の近所を走っていた事だ。僕の視界の中には、今の中学生が家の前の道路を自転車で走り抜けていて、それを見ると昔にタイムスリップする。青春の頃を思い出すのだ。

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