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[SS]居場所

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原稿用紙1枚の作品集
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#夢

僕も日本に戻りました。彼女が僕に話した夢が忘れられない、子供達の夢を叶える事は、僕の愛の奉仕だと強く感じている。スポーツ選手になりたい子供達を、野球・サッカーの海外の試合に招待する。例えば大谷翔平選手のメジャーのスタジアム・チャンピオンシートにゲストとして招待する、僕の夢である。

記者の仕事をしている、どうやって取材をしようかと模索している。いろんな想いが交錯してタレントに対応する。勉強の為に合宿して喧嘩する、上役がいて素直にいうことを聞く者もいる。実践で仲間と話して気に入られ、仲間は俳優の様でもある。僕もチームの見学に訪れる、チームが取材に出かけていく。

僕は建物の中にあるこの部屋に生まれる前からいる、責任者が外に出ようとする。僕はお爺さんも出してあげなさいと言う。外に出た数人は小部屋に集まり剣闘士になる決意をする。僕はまだキリストの部屋にいるのかもしれない。この風景を見ているのは他人なのだ。女性の存在を気にして物語は続いていく。

部屋の中には数十人がいると思う、正面の壁にはキリストが掛かっていて、その下には赤褐色の机が置かれている。その周りにはこの建物の責任者たちがいる。とても薄暗い部屋だ。こちら側の壁にも数人いて僕が何かを話し始める。キリストが燃えるだろうと呟く、ある男は城は無事であるか?僕に確認する。

天井があるのかないのか?左右に赤れんがが高く積まれている。とても狭い空間である。他人はこの場所が何なのか理解出来ない、僕は妙に落ち着く。以前にもこの様な場所にいた事があるのだ。空間には僕が居るだけだった、此処は城の内部である事を理解していた。僕の頭の中に他人がいると分かっている。