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[SS]ブルマの旅日記・本物の龍に逢いたい

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ブルマと亀仙人はお正月のイベントを成功させる為に、本物の龍を中国に観に行きます。悟空とブルマのアドベンチャーが始まります。
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観客にはブルマが見た山東省の山々が連なった光景が目に浮かびました。生き生きとした龍の姿に大興奮、イベントは大成功、観客からも拍手が起こり、年初に縁起が良くて、いいスタートになったと喜びました。ブルマも大役を務められたと亀仙人にお礼を言い、この度の物語を絵本にしたいなと思いました。

元旦は天候も素晴らしく、年明けに相応しいスタートを切る事が出来た。イベントは1日の11時から行われて、広場には多くの市民が集った。ブルマは大きな掛け声を出しながら、中国で見た忘れることの出来ない、赤くて大きな眼を描いた。ステージの上を縦横無尽に動いて生き生きとした龍を完成させた。

ブルマは駅前の新しい交流施設の広場で、書道ペインティングをしようと提案しました。2つのキャンパスを用意して、一つには今年の干支・辰の字を書きます。もう一つの長方形のキャンパスには、ブルマが亀仙人と中国で観た、龍の絵を描きます。打合せに居た亀仙人に悟空への車の手配を宜しくと伝えた。

ブルマは龍の姿をはっきりと眼で確認して記憶しました、ブルマと悟空の冒険は素晴らしい最後を迎えられて、亀仙人と合流してブルマはチチさんに御礼を言うと中国から沖縄に台湾経由で帰京しました。季節も動き年越しを考える時期になっていて、役所の職員と正月イベントの詳しい打ち合わせをしました。

龍は緑の鱗に覆われていて、顔は縦に細長く、麒麟の角が生えています。眼は釣り上がり、瞳は赤褐色をしています。口は大きく突んがっていて、両端から銀の髭を生やしています。舌は紫黒色をしていて言葉を話す事ができます。龍が何が望みだとブルマに話し、ブルマは貴方の姿が見たかったのよと伝えた。

ブルマの視界の中に空想でしか見た事のない、巨大な龍が現れました。しかしブルマが不思議な顔をしている事に悟空が気づくと、ウーロンに向かって不細工だぞと伝える。ウーロンは再び呪文を唱えて、今度は満足だろうとブルマを驚かせます。ブルマはこの為に遥々日本から来たのよと龍の姿を凝視します。

ヤムチャと一緒にいるプーアルがウーロンを見つけると、魔法学校で女の先生のパンツを盗んで退学になった奴だと話す。ヤムチャはそんな奴に悟空は何の様なんだと言う。空は灰色の雲に覆われて、大きな雨粒が降り始め、悟空がウーロンにそろそろ良いだろうと話した。ウーロンは変幻と呪文を唱えました。

地面は湿地帯で森の様になっていて、岩の山が連なって見えます。風が強く吹き抜けていて、どんよりした雲が空を流れていきます。まるで大地が風雲急を告げている様に見える。悟空はこの辺りだとブルマに告げ、ヘリを森の中に誘導する。悟空は2人に待ってろと言い、岩山へ行きウーロンと話しています。

悟空の生命力の強さと薬の効用で快方に向かい、ブルマと亀仙人も安心した。チチさんに説明のしようがなくて、ブルマももう暫く安静にした方が良いと話し掛けたが、悟空は約束は必ず守るといい、龍の住む渓谷に向けて再出発した。ただしブルマの飛行機で亀仙人も一緒だった。ブルマもドキドキしていた。

占いの水晶に映ったのが悟空の姿で占いばばも誤魔化せなかったんだよと話した。ここまで話して占いばばも責任を感じたのかバツの悪い顔をした、今回は無料で占ってやるといい、悟空の命を救えるものを呼んでおくれと占った。そこに登場したのが中国の稀代の名医達であっという間に薬を煎じてしまった。

亀仙人は姉の占いばばにみて貰えれば、悟空の命を救えるかも知れない、桃白白の事も何か知っているはずだと話した。ブルマは亀仙人と悟空を飛行機に乗せると、山東省から北京に向けて移動した。占いばばは桃白白はレッドリボン軍が雇ったんだと話し、一人の少年に滅ぼされてしまうと占いに出たんだよ。

桃白白は倒れた悟空の心臓の音を確認して、死んだなと呟き、ニヤリと笑います。ブルマは恐ろしくて声をあげる事もできません、桃白白はお前も用心する事だなと吐き捨てて、その場を立ち去る。ブルマは側に亀仙人がいる事に気づきます、亀仙人は悟空を抱き抱えて、悟空の命を救う方法があると話します。

桃白白が悟空にかかってこいと言い、悟空は素早い動きで、襲いかかるが桃白白に受け流される。悟空は両手に気を溜め込んで、かめはめ波を打つが、桃白白の物凄い気合いで消される。疲れがみえる悟空の隙をついて桃白白はドドンパを放ちます。ドドンパに射抜かれた悟空はその場に倒れ込んでしまいます。

悟空は暗殺命令ってなんだと話しかけ、桃白白がさあな、自分の胸に聴いてみろと言いました。ブルマは殺し屋と聞いて腰を抜かして、動けません。悟空にあんた、一体なんなのよと叫び、私まだ死にたくないわと怯えています。桃白白はブルマを見てうるさいガキだなと言い、ヤムチャは終わったなと呟いた。