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半農半Xの「X」を探求する。

2022年4月に伊豆半島へ移住して、早1年以上が過ぎました。
仕事の為に引っ越すのではなく、住みたい所に住み「半農半X」的な生活を目指して、移住をしました。
移住時、パートナーは妊娠中だったこともあり、2歳の長男と11月に誕生した娘と、家族4人で生きることに一生懸命な1年2ヶ月でした。
そして、少しずつ生活が整い始めた今。2023年の残り半分をどのように「半農半X」を実現していこうか、と考えていく中でnoteを書きはじめました。


「半農半X」とは

自給自足や移住を考えたことがある方は聞いたことがあるでしょうか。

塩見直紀さんが2000年に半農半X研究所を設立し、21世紀の生き方、暮らし方として、「半農半X」を提唱しました。
半自給的な農業とやりたい仕事を両立させる生き方で、「X」について塩見さんは著書で下記のように述べています。

「X」は使命(ミッション)。自分の個性、特技、長所、役割を活かして社会へのなんらかの貢献を目指す。大好きなこと、心からやりたいことをして、社会に役立ちながら、それが金銭となり生活収入となる。人は何かを売って生きているが、魂までは売らずに生きていたいと願うものだ。

出典:塩見直紀、『半農半Xという生き方【決定版】』、筑摩書房、2014、p27


僕ら家族の「半農半X」的な生活の実情

「農」について

1年目では借りた畑は夏にミニトマト、オクラ、赤紫蘇、青紫蘇が収穫出来たのみで、秋以降は手が回らず、放置状態でした。
また、田んぼはNPO団体のメンバーとして、米作りに参加していますが、平均すると月2回程の参加に留まりました。

そして、2年目の2023年、田んぼには週2-3回、畑には月3回以上、仕事の前や後の1時間ですが、継続して作業に通っています。
春野菜は葉物を数種類収穫することができましたし、夏野菜についても、雑草抜きも程々にできていますので、どれだけ収穫できるか、楽しみです。

収穫できるかどうかは別としても、持続的に田んぼや畑に通えるようになり、農作業が生活の一部として馴染んで来たように感じます。

秋冬と季節が進んで、気候とともに身体の調子や生活リズムも変化していきます。それでも、農作業を継続できるかがかなめです。

「農」は今のところ、1年目より2年目と順調にステージアップできたと言えるでしょう。


「X」について

移住した2022年4月では、「X」探求こそが僕にとっての「X」である状態でした。家族を経済的に養える「X」を見つけるまで、稼ぐことを止めるわけにも行きません。週5日会社員として出勤し、朝夕と土日の時間で育児と農業、「X」探求を試みています。1年間過ごして、「X」のタネとなる自分の興味がいくつかに絞れてきました。

しかし、自分の興味とどう向き合うべきか。

自分の「X」を見つけるため、自分の興味ある事柄に共通項がないかという考えに至りました。


「半農半X」を通して実現したいこと

自分の興味の共通項を探す中で、ふと原点に立ち戻りました。
どうして「半農半X」を目指したのか。
その答えはパートナーとの会話にありました。

「今の夢は何?」「なにか望んであることはある?」といった質問をされると、僕は決まって「平穏で楽しく過ごしたい。」と応えるそうです。

自覚はなかったけれど、パートナー曰く毎度とのこと。
僕は「平穏で楽しい毎日」を目指して、「半農半X」を目指したのです。

検索してみると、「平穏」とは"変わったことが起こらず、穏やかなさま"。僕にとって「平穏」とは、自分や家族、大切な人達、関わる人達が心も身体も健康で、大きなトラブルがないことです。 

では、「楽しい」とはなにか。
僕は「楽しい」かどうかは、「楽しめる」かどうかだと思っています。健康な心があれば、物事を「楽しめる」のかなとも。

自分や家族、皆の心と身体の健康、そして皆が気持ちよく過ごせる環境こそが「半農半X」の先に視ているものだと気づきました。
そして、不思議と自身の興味あることは、ひとの心と身体の健康、より良い環境づくりへと結びついていくのです。

しかしながら、僕が生活に意見したり、関われるのはせいぜい家族くらい。そして、変えられるのは僕自身と身を置く生活環境のみです。

まずは、自分の周りから「平穏で楽しい毎日」を作り、家族や身の回りだけに留まらず、社会へと繋がるとき、そこには自分なりの「X」があると信じて。


「X」のタネ

前章で頻出させながら、言及してこなかった僕自身の興味の中身について。

【アーユルヴェーダ】

【ホメオパシー】

【パーマカルチャー】

【育児】

【自然農法/自然栽培】

以上の5つのテーマが今の僕が特に興味のある、「X」のタネです。
【育児】以外に、聞いたことあるテーマはあるでしょうか。それぞれ、伝統医療や代替医療の一種、デザイン科学概念、農法のカテゴリーです。
これらを深めることで、「平穏で楽しい毎日」が実現し続けられると考えています。


「X」探求大学

どのように「X」のタネを育てていくのか。

そこで僕は“「X」探求大学”という名のもと、SNSとこのnoteで学びや気づきを発信していこうかと考えました(唐突)。

ただの自主学習ですが、発信する理由は大きく3つです。


①皆にも知ってほしいから。

【】書きで上記した5つのテーマ、【育児】以外は皆さん聞き慣れない言葉が多いと思います。しかし、どれも素敵な考えや学問だと思っているので、知ってほしいと感じました。もちろん、眉唾ものや理想論のように感じ、誰にでも伝わるとは思っていません。


②人と繋がりたいから。

①でも書いたように、メジャーではないテーマたちなので、是非同じ興味を持つ人達と関われたら、と思っています。
これから学んでいくことばかりなので、間違っていれば優しく教えて頂きたいです(優しくお願いします)。


③モチベーション維持のため。

一番大事な理由です。学びを持続していくためです。


どうして「大学」なのか

僕がしようとしている学習スタイルが大学のカリキュラムと似ていると感じたからです。

僕は学部1・2年の時、学科の専門分野を幅広く履修しました。また、他にも一般教養科目として、学科の分野外の科目も履修していました。
そして、3・4 年と進級する中で、より専門分野を学び、興味のある分野の研究室へと進んでいきました。

「X」探求も同じだと考えています。

まずは、分野関係なく興味ある「X」のタネを学習して行き、定期的に自身の興味を振り返って、学習内容や分野を変えていく。
一定期間はしっかり学ぶことで、その分野をある程度理解したうえで、学び続けていくか判断する。
いろんな分野を学ぶことで、分野を超えた繋がりやへっけんも出てくる。
これを繰り返す中で、だんだん専門的な僕の「X」になるのではないか、と思います。

大学のカリキュラムが前期後期の2期に分かれていることに則って、「X」探求大学でも、2期制として、半年で区切りを設けます。
その期毎に学習するテーマや内容を見直していきます。

大学は4月~前期、10月~後期という区切りが一般的だと思います。
それとはズレますが、まずは今年の7月~12月を「X」探求大学1期として、【】書きで上記した5つのテーマについて、学んでいきます。

7月は学習計画やテキスト準備をしつつ、学習を始め、各テーマ月1回、レポート感覚でnoteを投稿していきます。


最後に

「半農半X」を目指して、はじめた移住生活の実情とこれからについて、書いてきました。

まだ、なにも成し遂げたわけでもない「半農半X」。

はたして、家族を養える「X」を見つけ、

「半農半X」を実現できるのか。

今の僕の興味は、僕自身や家族の幸せという狭い世界しか向いていないような状態ですが、学びを深めていくことで、社会への何らかの貢献へと繋がっていくと思っています。

僕の脳内の整理のためのアウトプット的な要素が大きかったので、読みにくかったと思います。

ここまで読んでくれた方々ありがとうございました。


「X」探求大学の詳しいことについては、随時noteとTwitter(@shincalmdays)で更新していく予定です。


                  





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