【Tableau Tips】"カウント"と"個別のカウント"の違い
noteをお読みいただきありがとうございます。Tableau女子会Web担当のishiakiです。この記事ではBIツールTableauのTipsをお伝えします。
今回はTableau研修を行っている中で、そもそもデータ分析するのが初めて、という方から良く質問される"カウント"と"個別のカウント"の違いを説明します。
サンプルデータを作成しましょう
実際にTableauを動かしながら考えていきたいと思います。
データはお馴染みのサンプルスーパーストアを用います。
一画面で説明をしたいので、もろもろフィルタをかけております。
1)地域=北海道、顧客区分=大企業、カテゴリ=家電でフィルターをかける
2)カテゴリとサブカテゴリを行に入れる
3)サブカテゴリのカウントをテキストに入れる
4)サブカテゴリの個別のカウントをテキストに入れる
ちなみに、操作3、4の入れ方ですが、右クリックしながらドラッグ&ドロップすると、データの集計方法を選択してから入れることができます。
この記事を書いていてふと気づいたのですが(超細かいことなので気にならない方は先へ進んでください)、上記の右クリックしながら持ってくるやり方ではなく、①テキストにサブカテゴリを入れる②メニューを開いて集計方法を選択する の手順でやると、
カウント(個別)という名称になっており、
個別のカウント と、カウント(個別) と、若干名称が異なるんですね。
意味は全く同じですのでお気になさらず。
数値の違い
さて、数値を見てみると
カウントはサブカテゴリ毎に異なる数値になっており、個別のカウントは全て1となっています。何が起こっているのでしょうか?
中身を確認してみましょう〜。
ディメンションの中にある『行ID』を、サブカテゴリの隣に入れてあげます。
行IDとは?
サンプルスーパーストアのデータは10,000行から成り立っています。その1行1行のレコードに振られているIDです。なので、行IDは一意となり、10,000種類のIDが存在することになります。
すると、コピー機は行IDが6個、つまり6行に出現していることになります。サブカテゴリのカウントは出現行数を数えているのです。
一方、カウント個別は出現行数の重複を排除してカウントします。
「コピー機」が何行出現したとしても、「コピー機」というサブカテゴリは1種類だということを数えるのです。
導きたい内容によって使い分け
カウントと個別のカウントの違いを分からないままで使ってしまうと、意図せぬ数値を出してしまうことになりますので、自分が何を表現したいのかによって使い分ける必要があります。
例えば、Webサイトの閲覧状況を1レコード1閲覧として持っているデータがあった場合、
閲覧数を知りたい=カウント
何人が閲覧したか知りたい=個別のカウント
となります。
慣れないうちは迷うことがあるかと思いますが、そういう場合は今回のように一度データの中身をきちんと確かめる作業を挟むことを強くお勧めします。
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