【Tableau Tips】ベン図の代わりに使える!UpSet Plots
noteをお読みいただきありがとうございます!
Tabjo Webコンテンツ担当のchiakiです。
この記事ではBIツールTableauのTipsをご紹介します。
複数の要素の重なりを可視化するのに便利なのが「ベン図」です。しかし、2020年7月時点ではTableauでベン図を作ることは簡単ではありません。。
特に3つ以上の円を重ねようとすると更に困難に(涙)
そんな時に活用できるのが「UpSet Plots(アップセットプロッツ)」と呼ばれる表現方法です。初めて聞く名前かもしれませんので、先にゴールを紹介します。今回作っていくのはこちらです。
どのカテゴリ組み合わせが購入顧客が多いのかをスッキリ明らかにできるVizです。シンプルでわかりやすい!
私もこの表現方法の存在は教えてもらって初めて知りました。(感謝!)
イギリスのデータ精鋭集団The Information Lab。そこで発信しているブログの中に作成方法があると教えていただいたのです。
こちらの記事を参考に、いつものサンプルスーパーストアを使用してUpSet Plotsを作成してみたいと思います。(もちろん日本語!)
作成したい内容を確認
今回作りたい顧客の区分を確認しましょう。
わかりやすくベン図で描いてみると以下になります。
(tableauでもパッと作れるようになったらいいなぁ。)
7つの区分を作って、様々な指標を確認できるようにしていきましょう。
1)顧客毎の各カテゴリのレコード有無を把握する
顧客を上記7区分に当てはめるために、各カテゴリのレコード有無を把握します。顧客毎の各カテゴリの数量で判断したいと思います。
2)7区分を作成する
1で作成した計算フィールドを使って、ベン図に当てはまる7区分を作成します。
数量が0より大きいか、nullかの判定式で7区分の命名をしていきます。
3)区分に該当するindexを作成する
どのカテゴリを含んでいるか、●と線を使ったビジュアルを作成のため以下計算フィールドを作成します。
2で作成した7区分を行に、今作成したindexは列に入れて「ディメンション」に変更します。
そして、チャートのマークは「円」にしていただくと、以下の形になります。
indexをコピーして列に置き、こちらはチャートのマークを「線」にして、パスの中にカテゴリを入れます。
そして、できた2つのチャートを二重軸で重ね、軸を同期します。
すると、7区分の可視化をすることができました。
文字で見るよりも星取表のようになっている方がわかりやすいですね。
4)比較したい指標を入れたチャートを作成する
UU数(「顧客名」の個別のカウント)を見られるダッシュボードを作ってみましょう。
まずは、単純にカテゴリ毎のUU数のチャートを作成します。
もう1つ、7区分ごとのUU数のチャートを作成します。
5)ダッシュボードに配置する
今まで作成したチャートをダッシュボードに配置してみましょう!
ただ配置するだけだとこんな感じになってしまうので、
・コンテナ
・浮動
・罫線
・軸
・ヘッダー
このあたりに手を加えて、冒頭でご紹介したゴールのチャートになりました。
(割愛しすぎ?w)
いずれ、こまかーーーい書式設定の記事も書きたいなぁと思っています。
今回、例としてUU数を入れましたが、売上や数量、利益率なんかも入れることができます。パラメーターを使って、さまざまな指標切替ができるようにしても良いと思います。
さらに応用編として、このVizにインタラクティブな機能を持たせることもできます。そちらに関しては、また別の記事でご紹介できればと思います。
Tableauでベン図を作るのが大変な時、一度UpSepPlotsも検討してみてはいかがでしょうか。
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