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ヨガを伝えやすくする環境とは

さて今日は
空気づくりって大事よね!
というお話です。

ヨガの学びの現場は
単にヨガにまつわるインフォメーションを
指導者から生徒へと伝達しているわけではありません。
机の上で済むような
情報共有の現場ではないのです。

ヨガの学びを改めて定義づけるなら
「体験型コミュニケーション」です。

五感をフルで使い
空間そのものを身体に落とし込みながら
アウトプットとフィードバックを繰り返し
肉体・呼吸・感性・知性を
トータルで洗練させていく。

これがヨガの学びです。



空気感

ですから
ヨガの学びが深まるかどうかは
アウトプットとフィードバックの
「質」と「量」に関わるのですが
今日はもう少し原点に帰って考えてみたいと思います。

ヨガの実践における
質と量を左右する根本要素は
その場の空気感だと思います。

空気感というとかなり漠然としていますが
空気というのは見えないものなので
漠然として当然です。

漠然とはしているものの
でもやはりなんとなく
「良い感じの空気」や
「嫌な感じの空気」というものがありますよね。

この空気感は
3パターンに分けることが出来ます。

◎サットヴァ(明るい、穏やか)
△ラジャス(うるさい、わちゃわちゃ、緊張)
△タマス(重い、暗い)

やはりサットヴァ的は空気感であればあるほど
ヨガの学びは深まります。

指導者側はヨガを伝えやすくなり
生徒側はヨガを学びやすくなるということです。



視覚と聴覚

ヨガ指導者は「よーいどん」でヨガを教える前に
まずはその空気感をつくらなくてはならないと思います。

なので
サットヴァな空気感というものを
もう少してわかりやすく考えてみましょう。

空気を感じるのは五感です。
つまり視・聴・嗅・味・触です。
特にヨガの現場で直接的に関係があるのは
「視」と「聴」です。

▪視
視覚情報は人に与える印象の中で最も多くの割合を占めます。
サットヴァ的な空間を演出するためには
掃除や整理整頓をするのはもちろんの事ですが
指導者があまりバタバタ・せかせかした姿を見せないことも重要です。

あと
天気があまり良くない日は
どうしてもラジャスやタマスが優位になるので
そんなときはお花を置いたりするのもオススメです。

窓が少ない部屋や陽当たりが良くない部屋の場合は
自然を感じられるような工夫をすると良いと思います。

▪聴
うるさ過ぎず静か過ぎない環境づくりが大事です。
これは単なる「音量」の話ではなく
「その音は自然か不自然か?」という基準を持つと良いと思います。

例えば
小さな子供がいる場所で
泣き叫ぶ声がするのは自然です。

もちろん度合いにもよると思いますが
それは自然な音量なので
サットヴァな空気をつくります。

一方で
複数人の生徒さんが集まっている場なのにも関わらず
物音一つならない静かすぎる空間はどうでしょう?
人がいるのに無音。
これは不自然です。

このように音量の大小ではなく
いかに自然か音が鳴っているかを気にして
必要に応じて演出しなくてはなりません。

ちなみに
僕はお喋りで場の空気を和ますのが得意ではないので
レッスン前は静かなBGMを流すようにしています。

そしてレッスンが始まったら
インストラクションの声の邪魔にならないように
BGMのボリュームを下げるようにしています。



まとめ

今日お伝えしたかったのは
ヨガ指導者はヨガを伝える前に
ヨガを伝えやすい空気をつくらないといけないよー
ということでした。

インドのアシュラムや
神社仏閣
山や海なんかは
最初からサットヴァな空気が流れています。
だから
そこへ足を運ぶだけで自然と呼吸が深くなるのです。

そういった宗教性の高い場所や
自然のど真ん中と比較すると
一般のヨガスタジオや公民館のようなところは
空気を意図的に演出する必要があります。

ということで
ヨガ指導者の皆さんは
サットヴァ的な空気感を演出することも忘れずに。

おわり

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