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神様って何?(前編)

さて
今日と明日は
「神様という言葉」というお題です。

僕は完全にヨガをこじらせているため
神様という言葉を日常的に使います。

ですが
ヨガを専門的に学んでいない一般の方からすると
この神様という言葉は日常的に使う言葉ではないし
もちろん改めて誰かから教えてもらうようなことでもないので
その言葉が指すものが何なのかが
よく理解されていないようなのです。

「知らない」と「嫌い」はセットになりやすいので
神様という言葉が指している内容に対する理解が乏しいと
嫌い・怪しい・気持ち悪い
といったような過剰反応を起こします。

この過剰反応は先入観となり
正しい理解の邪魔をしてしまいます。

ですから
今日と明日は改めて
神様という「専門用語」を解説しますので
ぜひ先入観無しでお勉強してください。



そもそも言葉とは

まず根本的な話として
言葉というのは
この世に実在するものをイメージし
そのイメージを表記したものです。

近代言語学の父と呼ばれる
スイスの言語学者ソシュールは
「概念」と「表記」という言い方をしています。

現実の存在→概念→表記(言葉)

(具体的には)
車→車というイメージ→車という単語

つまり
この世に実在する「①そのもの」と
それに対する「②イメージ」と
それを表記する「③言葉」というのは
全く別次元のものだという事なのです。

ここまで
なんとなーくわかりましたでしょうか?

ちなみに
ヨガの経典では
瞑想をしていくと
①②③の区別が出来るようになると言われていて
その瞑想がさらに深まると
意識の中で②と③が消え
①だけとなるため
物事をありのまま観ることが出来るようになる
と言っています。
(※有種子三昧)
(※ヨーガ・スートラⅠ-41~46)



知識がイメージをつくる

ということなので
神様という言葉を聞いて
ネガティブな反応を起こすというのは
「①神様そのもの」がネガティブなのではなく
「②神様に対するイメージ」がネガティブなのです。

イメージは
自分の持っている知識でしか作られません。
ですから
神様に対するイメージがネガティブなのは
シンプルに知識が足りていないということと
間違った知識を持っているということなのです。

これは日常生活でもよくあることですよね。
あまりよく話したことがないのに
「なんかあの人苦手」という勝手なイメージが先行して
そのイメージに飲み込まれてしまい
本当に嫌いになっていたりすることもあります。



今日のまとめ

今日はまず
「実際のそのもの」と
「イメージ」と
「言葉」を
切り離すことが必要だという話をしました。

言葉が持つ力はとても強いので
人のイメージを簡単に操作出来ちゃいます。

上司から
「この企画書を修正してこい!」と言われるよりも
「この企画書を更新してくれる?」と言われた方が
気分が良いですよね。

でもやることは一緒です。
何が違うのかというと
言葉がつくったイメージです。

明日は本題に入りますが
神様という普遍的なものに対する正しい知識を得て
良いイメージを持てるように修正ではなく更新をしましょう。

つづく

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