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多様性について(前編)

今日と明日は
「多様性について」というお題です。

隠れたこだわり

フランスで最もタトゥーの多い男がいます。
その人の職業は何かご存じですか?
答えは小学校の教師です。

彼の体は
タトゥーの入っていない所は無いそうで
なんと眼球にもタトゥーが入っています。

そんな彼が
教室で
子供たちの前で
毎日授業をしているのです。

僕はこの話をネットの記事で知ってびっくりしました。

そう
びっくりしたのです。

「びっくりした」ということは
僕の頭の中では「小学校の先生の体は全身タトゥーなはずがない」
と思っていたということです。
言い換えるなら
心の根っこの部分で
「小学校の先生は全身タトゥーを入れるべきではない」という
こだわりを持っていたということになります。

僕たちはヨガを学んでいるので
「こうじゃなきゃいけない」
「こうあるべきだ」
といったような
こだわりや捉われが
豊かな生き方の邪魔をすることを知っていますよね。

だから日常生活でも
こういった固定概念や先入観を失くし
出来るだけクリアな視点を持ち
目の前で起こる出来事を
ニュートラルに観ることを目指しています。

ただ
このこだわりや捉われというのは
心の根っこに刷り込まれているので
なかなか取り除く事は難しいし
むしろそれ以前に
そこに気がつくことが難しいのです。

僕は心の根っこに
「教師は全身タトゥーであるはずがない」という
こだわりを持っていたという事実に気がつきました。

気がつくことが出来れば
その瞬間
「別に教師の体にタトゥーがあろうがなかろうがどっちでもいいよね」
と認知を正すことが出来ます。

心の根っこのこだわりは
見えない敵のようなものです。
ただそれは
見えないから厄介なだけで
見る(気づく)ことが出来たら
その問題は半分以上は解決できることがほとんどです。


多様性

このタトゥーの教師はこのように話していました。

私を見た子どもたちは、他者への寛容を学ぶ。大人になって人種差別をしたり同性愛者を嫌悪したりする可能性は低くなるし、障害のある人々を物珍しい目で見たりはしないだろう

つまり彼は
生徒たちに身を持って
『多様性』を教えているということなのです。

最近『ダイバーシティ』という言葉をよく耳にするようになりましたが
現代社会において
このダイーバシティ(多様性)は
重要なキーワードとされています。

僕が心の根っこで
「教師はこうであらねばならない」というこだわりを持っていたように
人にはいろんな「こうであらねばならない」があって
社会という集合体になると
それらがぶつかり合うわけです。

同じ顔の人が居ないように
同じ性格の人なんて居ません。

ですから
社会という集合体をうまく回すためには
このこだわり同士のぶつかり合いを
出来るだけ減らさなくてはならないのです。

そのための合言葉が
「ダイバーシティ(多様性)」ということなのですが
僕は以前からこの言葉にちょっと違和感を覚えています。

ということで
明日はその違和感についてお話していきます。

つづく

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