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ヨガインストトラクターは副業でやるのがおすすめ

卒業生やヨガ関係の方からちょくちょく相談を受けるのですが、その中で「ヨガ一本で生計を立てたいけどなかなか難しい」という声が数多く存在します。

ちなみに僕の意見としては、まず副業としてヨガインストラクター業をすることを勧めています。
理由としては、副業という働き方自体が今の(これからの)時代感にも合っているし、何よりも他で収入源があることで「集客のためのヨガスタイル」ではなく「本当に自分が伝えたいヨガスタイル」を貫きやすくなるからです。

少し僕の話をすると、僕は会社組織に属したことがないので、本業・副業といった概念がそもそも無いまま、ヨガインストラクターという仕事にたどり着きました。

しかし、ずっとヨガのレッスンだけをやってきたかというと決してそうではありません。
元々はフィットネスクラブのインストラクターをやっていたので、格闘技系や筋トレ系のレッスンもやっていました。パーソナルトレーナーもやっていました。
その中に混じってヨガレッスンがあり、最初は全体の1割くらいしかなかったヨガレッスンの比率が徐々に多くなっていき、最終的に10割になった(※ヨガ以外のレッスンを辞めた)という感じです。

なので、僕の気持ち的な部分で言うと、当初は格闘技系や筋トレ系のレッスンが「本業」で、ヨガレッスンが「副業」扱いだったのだけれど、徐々にその比率が逆転していき、ヨガレッスンが「本業」という感覚になり始め、そして最終的にはヨガだけになっていったというイメージです。

なので、僕自身も気持ち的にはヨガインストラクターは副業からスタートしていたということです。こういった実体験があるので、この手の相談を受けたときは、副業から始めることをおすすめしているのです。



フロントエンドとバックエンド

さて、いきなり話が変わるようですが、ちゃんと繋がりますので安心してください。

マーケティングの世界では「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」を区別することが基本とされています。

▪︎フロントエンド商品とは、簡単に言うと客寄せ商品です。利益率は低いか、むしろマイナスなこともありますが、お店に足を運んでもらうためのきっかけになる目玉商品のことです。
▪︎バックエンド商品とは、利益率の高い本当に売りたい商品です。フロントエンド商品で集客をし、このバックエンド商品で利益を得るというのが目的です。

この例えにはよくマクドナルドが挙げられます。
マクドナルドは「100円マック」のような低価格な商品をフロントエンドに置いて、そしてセットメニューなどの高額商品で利益を上げる仕組みになっています。

ちなみにマックの中で利益率が一番高いのはコーラだそうです。
(※マックはコーラがバックエンド商品)

つまり、マックとしてはコーラが売れれば売れるほど儲かるということですから、ポテトなどのサイドメニューは利益を考えずに安い値段で提供することにより、一緒にコーラを注文しやすい仕組みになっているのですね。

これをウチ(イナムラキャビンヨガスクール)に置き換えて話すと

▪︎フロントエンド商品 → ヨガ75などの一般レッスン(¥2,000くらい)

▪︎バックエンド商品 → 全米ヨガアライアンス認定講座(¥300,000くらい)

となっていたわけです。
(※過去形)
(※今は少し仕組みが違いますが基本はこんな感じです)



副業はフロントエンド

さて、ここからが今日の本題です。このマーケティングの知識をもう少し広い視野で使ってみたらどうかというのが今日のお話です。

通常このフロントエンドやバックエンドという考え方は、提供するサービスの中だけで完結するものです。しかし、これをもう少し広い括りで考えてみましょう。



例えば、ヨガが大好きなヨガ子ちゃんが居たとしましょう。ヨガ子ちゃんはヨガが大好きなので、ヨガ一本で生計を立てていくことを目標にしています。
でも実際問題、今の時点ではそれは難しいと感じていて、嫌々ながらお花屋さんでアルバイトもしています。

お花屋さんのバイトに費やす時間やエネルギーをヨガに費やすことが出来たらどんだけ良いのだろうと思いながらも、渋々今日もバイトに出かけていきます。


僕はこのお花屋さんのバイトは「ヨガインストラクターヨガ子ちゃん」にとってのフロントエンドだと考えています。

ヨガインストラクターという職業は意外と総合職です。一般の社会人が持ち合わせてるスキルは当然のように必要だし、何はともわれ生徒さんが居ないと成り立たない職業なので、「コミュニケーションスキル」なんかは一般職以上に必要かもしれません。

ヨガインストラクターとして活躍し、ヨガ一本で生計を立てたいのであれば、ヨガ以外の時間を、広い意味でいかに充実させるかという部分が非常に大きいのです。

つまり、ヨガ以外の時間こそ、ヨガインストラクターの訓練時間なのです。

このヨガ子ちゃんのように、お花屋さんというヨガインストラクターの訓練時間が、本意でないのであれば、それは「ヨガインストラクターヨガ子ちゃん」というお店のフロントエンド商品だと思えば良いのです。

つまり、そこでは利益(メリット)を得られないけれど、それがヨガインストラクター業というバックエンド商品に繋がっているという方程式です。

▪︎フロントエンド → 花屋のバイトの時間
▪︎バックエンド → ヨガインストラクターの時間

ちなみに、誤解されやすいのは、フロントエンドは収益(メリット)が無いのではありません。バックエンドに繋げる、つまり収益(メリット)を後ろにずらしているだけなのです。

嫌々やっているお花屋さんのバイトも、必ず後ろで回収できるタイミングがあります。むしろそれが無いヨガインストラクターは懐が浅く、深みがありません。



今日伝えたかったこと


マックはコーラで利益を得ていますが、だからと言ってコーラだけを売っていたら、果たしてここまで世界中で人気のマックになっていたでしょうか?

コーラを売るためには、利益の無い100円マックやポテトを売らなきゃいけません。

本当にやりたい目的があるなら、その手段としてやらなきゃいけないことがあります。

ヨガインストラクターを本業でやりたいなら、その手段として副業をやるべきですし、その副業というフロントエンドがあってこそ、ヨガインストラクターというバックエンドに繋がるのだなーと僕は考えています。

おわり

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