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瞑想のルーツを知る①

瞑想と聞くと
座禅やマインドフルネスなどを
思い浮かべる方も多いと思いますが
歴史を見れば
瞑想のルーツはヨガにあることがわかります。

そのヨガの伝統的瞑想法に
「ヴェーダ瞑想」と呼ばれるものがあります。

ヴェーダ瞑想が経典に記されているのは
2500年くらい前ですが
そのルーツを辿れば
古くは5000年前にも遡り
インダス文明の担い手であった
インドの先住民たちの文化に
こういった瞑想という概念があった
という説もあります。

今日まで伝わる瞑想という技法は
言うならばヨガ修行のメインコンテンツであり
そのメイン中のメインにあるのが
「ヴェーダ瞑想」なのです。


ヴェーダ瞑想とは

ヴェーダ瞑想とは
以下の4つの段階を経て
気づきを得ていくプロセスです。

①シュラヴァナ(聴聞)
②マナナ(熟考)
③ニディディヤーサナ(日常の深い瞑想)
④ギャーナ(悟り)

つまり

①瞑想のお題をよく聞き
②よく考察して
③深い瞑想状態に入り
④気づきを得る

といった流れなのです。

そしてこのとき
瞑想の対象となるお題は
「過去の記憶」です。

なぜ過去の記憶について瞑想をするのかと言うと
過去の記憶が
今の自分を造っているからです。

僕たちが日ごろ目にしているこの世界は
過去の記憶に基づく価値観を通して認識されています。

例えば
道を歩いていたら
そこに空き缶が落ちていたとします。
それを観て

気にもとめない人
「なんでこんなところに捨てるのかな?」と疑問に思う人
「なんでこんなところに捨てるんだよ!」と怒る人
それを拾ってゴミ箱まで運んでいく人

といったように
人それぞれ反応が違います。

つまり
みんな同じ世界を観ているようで
実はまったく違う世界を観ているのです。

その違いがどこから来るのかというと
過去の記憶によってつくられた
価値観の違いなのです。

健やかな記憶は
健やかな価値観をつくり
健やかな人生に導いてくれます。

一方で
不健康な記憶は
不健康な価値観をつくり
不健康な人生へと導かれてしまいます。

なので
ヨガの伝統的な瞑想は
過去の記憶をテーマの対象にして
それをよく考察するという
瞑想を行うのです。

つづく

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