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「システム思考」という視座を高める思考法

本屋をぶらぶらしていた時に、パッと目に入って

「”システム思考”ってなんだろ?」
「SaaSとか、AIとか、Serverlessとかテクノロジー系の言葉をたくさん聞くようになったし、大事そうだから読んでみよう」

って思いまして、読んでみました。

予想した内容とはちょっと違ったのですが、特にテクノロジーに関係して必要な思考法っていうより、仕事する上で役に立ちそうな視座を高めるとか、新しいアイデアを創造するとか、そういったどこでも役立ちそうな思考法をシステムに落として解説しているみたいな内容でした。

今日も、学びを3つ簡単に紹介します。

■3つの学び

システム思考.002

ーシステム全体として、どう機能するかという大きな視点

大きく2つで、

副作用を考える
投入コストの変化による得られる効果の変化を把握する

について述べられていました。

特に1つ目に関して、自分に抜けている考え方だったなと思いました。

例えば、マーケティング施策を実行するときを考えてもらうとわかりやすいかもしれません。自分は何かアイデアを実行しようと考えた時にそのアイデアばかりに気を取られてしまいがちで、サービス全体として他に副作用や副次的に起きることは何かを意識してしていないことがよくあります。サービス全体として、何かリスクはないのか、あるならそのリスクを前もってカバーするための策を考えておくということの重要性を気づかされました。


ー商品やシステムの開発でありがちなのは「目的と手段の混同」

自分の中でも大事だということはよくわかっているのですが、商品開発の例を読んだ時に、「なるほどな」と思って、理解が深まった気がします。

本にあった一つの例で飛行機開発に関するものがありました。「人を乗せて飛ばす」というのが目的なのに、「鳥に似せる」ということが開発の目的になってしまっていたというのがありました。「鳥に似せる」ために「羽をバタバタさせる機構」を取り入れ、失敗を重ねていたようです。確かに、商品開発である一部を開発するにしても、「本当にそれが必要なのか?」「何のためにこの形なんだ?」と疑問に思うというのがすごく大事だなと実感しました。

「目的と手段の混同」っていうのは、どこにでもあるんですね。


ー無駄に見えるものをそのまま除去するのはナンセンス

本に直接書いてあったわけではないのですが、読んでいる途中に出てくる文章から、

自分にとって無駄でも、誰かにとっては何か価値がある

ということを気づかされました。

たまに思い込みで動いてしまうことがあるので、気をつけていきたいと思います。

■最後に

この本は、最初にも書いたのですが、ロジカルシンキングや抽象化する思考などを、システム開発の分野ではどうか、という内容です。そのため、ロジカルシンキングや抽象化する思考の初心者で、かつメーカーとかシステム開発とか、そういった業界・分野で仕事をしている人にお勧めかなと思います。

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