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どこで行き違ってしまったのだろうか トスカーナ・フリット ディ ポッロ

鶏胸肉のフリット"Pollo fritto"

トスカーナの山奥ガルファニャーナの街のバールでの昼食に食べたフリットは、粉を塗した鶏肉を揚げただけのシンプルなものだった。
味付けは多分、塩胡椒と少しのにんにく。

食べた時に、こりゃ簡単でええわいと思い、日本に戻って直ぐに作ってみた。
山奥で食べた味そのものだと思い、それ以来ずっと作り続けている。

ところがだ。
最近、写真の整理に励んでいた際にその料理の写真が発掘された。

何だか違う。

ずっと忠実に再現してたはずなのに。

芋は面倒臭いけど、ちゃんと揚げないとね!
と思ったら、写真にあるのは茹でた芋。

鶏は色付かない様にしないとね!!
と温度に気をつけていたら、綺麗な狐色。

私のフリットはどこで間違えてしまったんだろう。

しかし来た道は戻れないので、私は私のフリットを作り続けるしかないのだ。
ああ、でも色はもう少し濃くてもいいね。

ずっとGoogleフォトを使っていたのだが、6月から容量無制限が終わるそうで、最近は暇があればポチポチと写真の整理をしている。
以前、携帯を変えた時に大事な大事な旅先での写真をかなり失くしてしまったので、今度は泣く羽目にならないようにしたい。

鶏胸肉一枚で2人分の材料

皮を剥いだ鶏胸肉 1枚
塩胡椒 少々
にんにく 1片
セモリナ粉 適宜
オリーブ油 適宜
レモン 適宜

鶏胸肉のフリットの作り方

一口大に切った鶏胸肉、塩胡椒、潰したにんにくをビニール袋に入れて手で揉み、空気を抜く。

冷蔵庫で30分〜1時間程置く。

セモリナ粉を塗し、オリーブ油で揚げる。

※お好みで茹でたじゃが芋や揚げたじゃが芋を添えよう。

ガルファニャーナの鶏肉のフリット

私は、普段料理の写真はなるべく撮らない様にしている。

今までは、明確な理由は無く何となくだったけど、もしかしたら、こうやって後になって自分の間違いに気付かされるのが嫌だったのかもしれない。

因みにだが、このフリットは赤より白の方が相性が良い。

トスカーナ在住の鳥さんたち

とりさんは、見るのも食べるのも好きな業の深い人間です。残酷ではあるけど、ご冥福を祈りながら美味しく頂きます。

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