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「この際に中国語でも学んでみるか」という人へ

上海で半年の漢語進修生、4年の学部、3年の修士課程(3年制のため)。そっから現地で仕事して10年。帰国して中国関係の仕事をしているので、かれこれ20年ほど中国語を使っている。
そんな自分が、中国語を学んだ時にどんなことをやったのか、思い出してまとめてみた。

1. 耳を慣らす。

テレビをつけっぱなしにしておく。特にニュース。耳が慣れれば、少なくとも相手の言わんとしていることは理解できる。なので、テキトーにテレビをつけっぱなしにして、中国の話のスピードや癖に慣れる。

あと、ニュースを聞くのは聞き取ろうとして聞くんじゃなくて、内容に興味を持って聞く。そうすれば次の日「こんなニュースを見たけど、どういう事?」なんて先生と会話が弾む(当時の先生で1人美人の学院生がいた)。
言葉も覚えて中国社会に詳しくなってと、一石二鳥。ただし、時代劇とか見てると会話が時代劇調になってしまうので注意が必要。

ちなみに日本ではYouTubeで中国語のドラマのタイトル(原題)打ち込むと、結構出てくるので、そーゆーの使ってもいい。

2. 単語を説明する

語彙量が少ないとコミュニケーションはおぼつかないのだが、つたない表現でも無理やりにコミュニケーションを取る。その時に言いたい単語を知らない場合は「聞く」のではなく、まず「説明する」。
例えば「電球」って言葉が分らなければ、「丸い」、「光る」、「電気」ぐらいは言えるので、それで説明する。
そうすれば、相手から「是不是灯泡?」なんて感じで教えてくれる。そうすれば、単語も覚えるし、コミュニケーションもできるし、楽しい(超テキトー)

3. 日本語の辞書を使わない

中国語の意味を調べる時、どうしても「中日辞典」を買ってしまうのだが、金のなかったので辞書が買えなかった(日本では高い)。
なので、中国で『新華辞典』を使って調べ始めた。要は中国語で中国語の意味を調べる、ということ。これも語彙量が増えて、一石二鳥。

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4. 最強兵器「現代漢語」

学部の授業で「現代漢語」という授業を受けた。これは中国人学生向けの授業だが、簡単に言えば中国語を言語学的に分析する授業。
語音、漢字、文法などの構成や特性を、分析し理論化していくもので、中国人学生にはきわめて不評だった。
しかし、これが中国語学習には大いに役に立った。言語は母国語としている者にとっては無意識だが、外国語として学ぶ場合には、「なぜそうなのか」を知る必要がある。それをこの授業では全て教えてくれたのである。

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