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言葉を届けるのに適切な距離

7 それから、イエスは弟子たちと共に海べに退かれたが、ガリラヤからきたおびただしい群衆がついて行った。またユダヤから、 8 エルサレムから、イドマヤから、更にヨルダンの向こうから、ツロ、シドンのあたりからも、おびただしい群衆が、そのなさっていることを聞いて、みもとにきた。 9 イエスは群衆が自分に押し迫るのを避けるために、小舟を用意しておけと、弟子たちに命じられた。 10 それは、多くの人をいやされたので、病苦に悩む者は皆イエスにさわろうとして、押し寄せてきたからである。 11 また、けがれた霊どもはイエスを見るごとに、みまえにひれ伏し、叫んで、「あなたこそ神の子です」と言った。 12 イエスは御自身のことを人にあらわさないようにと、彼らをきびしく戒められた。
13 さてイエスは山に登り、みこころにかなった者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとにきた。 14 そこで十二人をお立てになった。彼らを自分のそばに置くためであり、さらに宣教につかわし、 15 また悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。 16 こうして、この十二人をお立てになった。そしてシモンにペテロという名をつけ、 17 またゼベダイの子ヤコブと、ヤコブの兄弟ヨハネ、彼らにはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。 18 つぎにアンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、 19 それからイスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。

口語訳聖書 マルコによる福音書第3章7-19節

ここまで、イエスの活動を見てきましたが、この箇所にもあるように、病人の癒しや悪霊の追い出しがかなりの部分を占めており、パリサイ人らとの論争が描かれたのはそれに付随する形ででした。イエスはこれまでの枠組みを批判する存在ではありましたが、やはり、第一には人々の間に入っていって奇跡を行う、力ある人物だったのでしょう。

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