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足袋田クミ
2024年7月28日 13:01
イエスの話を聞きにきた群衆へ向けて、イエスは譬え話を始めます。おおよそ、この話がイエスの言葉の導入だと思っていいでしょう。つまり、この話は概論的な位置付けということです。平たくいえば、これを前置きとして言っておきたいので最初に話すわけです。
2024年7月21日 06:58
まず構造の話から。エルサレムから律法学者がやってきた話の前後から挟むようにして、「イエスの家族」という話題が語られます。これはマルコがしばしば行う手法で、前後の話と間の話の解釈を繋げるように読者を誘導する書き方です。
2024年7月14日 07:02
ここまで、イエスの活動を見てきましたが、この箇所にもあるように、病人の癒しや悪霊の追い出しがかなりの部分を占めており、パリサイ人らとの論争が描かれたのはそれに付随する形ででした。イエスはこれまでの枠組みを批判する存在ではありましたが、やはり、第一には人々の間に入っていって奇跡を行う、力ある人物だったのでしょう。
2024年7月7日 07:13
ラビ・ユダヤ教の中であっても、律法の解釈は発展を遂げていて、必ずしも杓子定規なものではありませんでした。つまり、安息日に許されていることの中には、緊急時の命の優先という概念がありました。ですから、もし「安息日に誰かが死にそうだったら労働をしても良いか?」という質問が出たならこんなふうにこんがらがった問題にはしなくてよさそうです。そういう時は人命を優先しなさい、という議論で終わりのはずです。しか