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「のんびりと過ごすザグレブ in クロアチア」

世界一周407日目(8/9)

いい寝覚めだ。

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クロアチア、首都ザグレブの朝は
ベンチの上から始まった。

長かったヒッチハイク、
頭の中で絶えずチコチコチコチコと
音を鳴らして来たシェンゲン・リミットとも
しばらくおさらばだ。


さてとー、どうしようか?

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一日の始まりもどこかのびのびして
余裕があるように感じる。

こんなことができるのも自分が
今旅をしてるからなんだと、
つくづく今自分が置かれている状況がいかに
贅沢なものであるかがわかる。



これからの僕の予定。

今は「ある人」からの連絡待ちだ。
ヨーロッパのデンマークかドイツで
待ち合わせをしている。
(こうしてもったいつけた方が面白いでしょ?)

約束の日はまだ決まったわけじゃないけど、
時間がありそうだ。

2~3週間はクロアチアや
その周辺国をまわってみようと思う。


ベンチの上で昨日の残りのパンとトマトをかじる。

それでも物足りないので、
近くのスーパーでついつい食べ物を
買い過ぎてしまった。5ドルくらい。

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イタリアやスイスなんかに比べたら安い。

物価の安い国では食べ過ぎてしまうんだけど、
その内容が節約食っていうね(笑)

2ドル以下で買えるフランスパンは常食だ。
2回くらいにわけて食べられる。

それと調理しなくてもそのまま食べられる
トマトとリンゴ、プラムはお手軽でいい。


こんなシンプルな食生活を送っている僕だけど、
体調に変化はみられない。

むしろよくなったかもしれない。

東南アジアで安いローカルご飯やら
お菓子やらを食べまくっていたころに比べ
肌のツヤが戻った気がする。

シャワーを浴びる回数はもちろん減ったけど、
そこまで体は臭わっていない。

旅先で出会った人たちの家に泊めてもらったりもして、
長いスパン風呂なし、シャワーなしの生活が
続いていたわけじゃないってものある。


ただ、最近気づいたことは
筋肉の量が減ったということだ。

ヒッチハイクで右腕を伸ばすと
腕の筋肉が揺れることに気づいた。
なんだかうちの母親みたいだ。

重たいバックパックを背負って歩いていても
腕の筋肉はつかないのだ。
きっと、足に筋肉が奪われてしまったのだろう。

鳥のささみ喰って
筋トレしないとダメなのかもね。
旅してる間はやらないだろうけど。



朝の街をバックパックを背負って
フラフラとぶらついた。

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どこのカフェバーでもオープンテラスで
ひとりかふたりは暇そうなおっちゃんが
タバコをすっている。

そんな中で見つけたのが青空市だった。

野菜とガラクタが一緒に売られていた。

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僕はそこで古いコインケースをひとつ仕入れた。

どれもこれも使えなさそうなものばかりだったけど、
ハガキに使ったスタンプは少し欲しかった。

試しにおっちゃんに値段を訊いてみたのだが
小さいスタンプひとつで
30ドルから40ドル分の値段をふっかけてくる。

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「これいくらですか?」

「えっと~…」

おいおい。考えるなや。

昼間っからビールを飲んでいるようなオヤジ。
物の売り買いが成立するのかも怪しい。

それにもしこれがほんとうに
価値のあるものだったら、
こんなガラクタ市なんかで
売られていないだろう。

せいぜい羽振りのいい観光客にでも
ふっかけているがいい。





街の中心地を歩いてみたが、
お昼を過ぎると人の姿は
めっきりと少なくなってしまった。

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僕は他にもマグネットやら
スノードームなどベタな仕入れをして
僕はマクドナルドに向かった。
電話番号がなくてもWi-Fiに
接続することができるありがたい場所だ。

わずかに足の届かない欧米人向けの高いスツールで、
そこから夕方までは日記を書いたり、
ブログのアップをしたりして過ごした。

しっかり電子機器に電気を蓄えておくことも忘れない。

移動続きだったけど、街に滞在すると、
時間の流れもゆったりする。
こういう時間が別れていても良い。

ずっとボリュームのある毎日だったら
日記さえ書けないもん。




17時を過ぎると僕は外に出た。

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相変わらず人の数は少ない。

それでも、このどこか寂しげな街で唄いたかった。
なんだかこんなシチュエーションで唄うのもいい。

他にもバスカーの姿があった。

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現地のバスカーなんだろうか?

ギターケースの中に子犬を入れたおちゃんは
クソ短いトラム乗り場の前で
しっかり観光客からレスポンスを得ていた。


場所を探したが「ここだ!」という場所を
見つけることはできなかった。

バスキングには人の流れが重要だ。
広場に近い路面電車が横切る通りで僕は唄いだす。
一曲が終わる前に入るレスポンス。
ここは物価が低くても、人々のレスポンスは全然良い。

たぶん観光客なんだろうけど、
向こうも一番デカい
5クーナコインを入れてくれたりする。
7クーナで1ユーロなんだけどね。


最近よく思うのは

「お金のことを考えるとお金が入らない」
ってことだ。

たぶんそういうのって伝わる。

お金にばっかり意識が行ってしまうと、
いいパフォーマンスもできない。
そういうことだと思う。

僕はお金がないわけじゃない。
路上でパフォーマンスして、
それに対してレスポンスがあるかないか。
ただそれだけ。
別にお金が入らなくたっていいのだ。
(それはそれでヘコむんだけど笑)



夜になるとどんどんと人が多くなって来た。

21時過ぎまで唄い、
近くのバーから大音量で音楽が流れてくるまで
楽しくバスキングをした。

マックドナルドでスプライトを注文すると、
お姉さんは間違えてフライドポテトの
Sサイズ出して来た。

なぜかは分からない買ったけど、
間違いを指摘するとそれをタダでサービスしてくれた。

閉店間際のトイレで瞬足で頭を洗って、
外のテーブルでタオルを乾かしながら
束の間のWi-Fiにありつく。

24時を過ぎれば警察の見回りも回避できるだろう。

時間が過ぎるのを待って、
昨日と同じ寝床へ
Penny Boardをプッシュしていった。


現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。