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「雑貨を仕入れてカメラの修理を待って in ジョージア」

世界一周334日目(5/28)

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夜更かしと寝酒のワインがよくなかった。
目を覚ましたのは10時過ぎ。朝ご飯に昨日の残り物のスープをいただきのそのそと活動を開始する。

いい加減そろそろ、そろそろカメラの修理が終わってもいいはずだ。だが、宿には一度も電話はかかってこない。エリザさんにカメラの修理を依頼した「アルタ・サービス・センター」に電話をかけてもらった。出てきたのは自動音声。一向にオペレーターに繋がらない。僕は出勤前のカズさんと一緒に共有スペースの液晶テレビでアメリカのMVを見ながらその場に待機した。

曲のいくつかはワールドカップの公式ソングだかなんだか知らないけど、ブラジルだったり、サッカーボールがでてきた。そろそろワールドカップが始まるんだな。イマイチ実感が湧かない。ワールドカップに合わせて旅をしている旅人もいる。タイのパーイでお会いしたコモン夫妻はそうだった。ついこの間Facebookにメッセージをいただいた。今現在アルゼンチンを旅しているそうだ。


いつまで経っても電話はオペレーターに繋がらないようだった。エリザさんはさっきからずっと携帯電話を耳に当てている。ようやく出たオペレーターに自分の受付番号を告げたが、

「あなたのカメラの状態が分からないのでこちらから折り返し電話をかける」とのことだった。いや、あなたからの電話を待っていたんですよ..???全くどーなってんだグルジアのカメラ事情は!!!まぁ、たぶん、そこまで頻繁にカメラの修理なんて行われないんだろうな…。


お昼過ぎまでの時間を情報収集に当てた。

この後、トルコを過ぎてからいよいよ僕のヨーロッパの旅が始まる。目指すはスウェーデン!その途中のルートでチェコの雑貨なんか仕入れたいし、なんてったって(アマチュア)漫画家の僕はヨーロッパの町並みに心がときめいて仕方ない!でも、貧乏旅だよなー。ロシアん時みたいにパンとかかじってできるだけ節約しなくちゃ…。なぜなら僕の旅はヨーロッパで終わりじゃないからね。もちろん南米やアメリカにも行ってみたいし、できることならアフリカにも足を運んでみたい。まだ黄熱病の予防摂取受けてないけどさ。

話に聴く所によると、トルコで無料の黄熱病の予防接種が受けられなくなったみたいだ。何やら、情報が広まり過ぎて、タダの予防接種を受けに人が来過ぎたのが原因らしい..。アフリカへ行く空港圏がないとタダでは売ってもらえないんだとか…。なんだよ。ちぇっ…。じゃあタイで5,000円くらいで打ってきた方がよかったじゃないか。



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そして14:00になって僕はホステルの外に出た。

今日やること!

修理に出した
サンダルを取りに行くこと
雑貨の仕入れをすること

の二点だ。

もっとあっさりしたブログだったら、「グルジアでこんな雑貨仕入れちゃいましたーーーヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃」って15分ぐらいでかけるんだろうな。きっと。

だのに毎回毎回こんな必要ない部分までくどくどくどくど書いている僕を誰か褒めて欲しい!できることなら金髪ワンレンのスレンダーなお姉さんに頭をなでなでして欲しいっっっ!きっと僕の願いはヨーロッパに行ったら叶うはずだ!今からイメージトレーニングをかかせない。よしっ!雑貨仕入れにいこう!

どの雑貨を仕入れるのかは昨日、友達に雑貨の写真をしこたま送りつけておいたので、絞り込めている。グルジアは日本との時差が5時間あるので、宿に帰ってから写真を送ると日本の真夜中になってしまう。

どんどん、日本との時差が開いていく。しかもこっちでは日照時間が長い。20時まで空が明るいので、その時間日本が深夜1時だということがよく飲み込めていない。

昨日と同じマルジェニシュビリの駅で降り、サンダルを回収してそのままガラクタ市へと向かった。


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どこに何が売っているのかは把握している。

僕が行ったのはまずはポーチやコインケースが売っている場所だ。

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「すんませーん。これいくらですか?」

「10ラリ(575yen)だよ」

おばちゃんは英語が喋れず、隣りのお店のおばちゃんが通訳してくれる。けど、高くねえか?今泊まってる宿と同じ値段だよ。てか、これくらいなら3ドルくらいじゃない?

「じゃあさー、
これとこれとそれ買ったらいくら?」

最初の単価を訊いておいて、
沢山買うから値下げしてくれという作戦だ。

そんな風にして僕が仕入れた雑貨は

ポーチ/コインケースと冬に活躍間違いなしのキュートなルームシューズ、それに合わせて厚手のソックスの3点だ。

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雑貨に萌える男子ってみなさんどーですか?てか今更ながら「萌え」の意味が理解できたきがする。うん。心がときめくんだよね(笑)なんだそりゃ?




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雑貨を仕入れた僕はいつものように路上に立ってギターを構えた。昨日と同じマリジェニシュビリの大通り。反応は昨日に比べて薄い。

バラライカのお兄さんが今日も僕にからんできたが、レスポンスといえばそのくらいだった。しまいには近所のおばあさんが苦情を申し立てきたので、僕はやむなくバスキングを終了した。まぁ、好感触なんてほど遠いってのは分かってるんだけどさ…。


宿に戻ると、エリザさんがカメラの修理を依頼したalta service centerから電話がかかってきたと僕に教えてくれた。エリザさんはざっくりとした英語しか喋れないので分かったことは修理代が結局75リラ(4,347yen)に80ユーロ(11,183yen)上乗せされるということだった。やっぱりどこで修理しても一緒なんだよ。

エリザさんは「ユーロ」のことを「エブロ」と発音するので、最初は追加の料金がかかったことが理解できなかった。それにしても、なぜか不機嫌な様子のエリザさん。

「エブロ!エブロ!」と紙に「80E」と書いてくれたが、ユーロを指すことが分かったときは苦笑いするしかなかった。それに修理の日数もあと4日くらいかかるらしい。また延長ですか…はぁ。さっさとシャワーを浴びた。

指定席と化しているテーブルで「ビーチボーイズ」を観て、ちょっとだけテンションを上げると、情報収集をしたり日記を書いたりして過ごした。


ホステル・ジョージアから仕事を終え帰ってきたカズさんがエリザさんと話して、かかってきた電話の内容を確認してくれた。

「いやぁ、困りましたよ。あと4日だなんて。あと4日間、またよろしくお願いしますね」

「えっ??エリザ、4週間って言ってるけど…」

「えっっっ!!!???」

いやいやいやいや!!!ありえないって!確かに受付のお兄さんは3〜4日って言っただぞ?しかも英語で!

「ま、まぁー、4週間もいるんだったら、スタッフやってもいいよ?」

と僕に声をかけてくれるカズさん。

「あ、ありがとうございます…でも、さすがに4週間もいられません…」

一瞬それも面白いかもなと思ったが、沈没しているのがさらに長引くと自分が旅をしている目的を忘れてしまうだろう。僕はそろそろ先に進まなくちゃならない。

衝撃の展開でこの日は幕を閉じた。とりあえず明日、カメラの修理屋に乗り込むことを決めて、僕は寝酒のワインを飲んでベッドに登った。

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現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。