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冬の京都で過ごす 17日目 立春

6時、目が覚める。外はまだ暗い。テレビをつけて天気予報を聞きながら足のマッサージをする。

6時40分、外が明るくなってきた。スマホのアラームが鳴ったので止める。備え付けの目覚ましのアラームは起き抜けに切っておいた。あいつはちょっと五月蝿い。ヨガ10分。

7時15分、ドアを開けて「清掃は不要です」のドアサインを貼る。中身の大して入っていないゴミ箱とタオル類を廊下に出して、自分も外に出る。出たところで傘を持たなかったことに気づいたが、部屋には戻らずこのまま行くことにした。

四条烏丸から八坂神社まではアーケードが続く。この程度の小雨なら大丈夫だろう。

屋根があるので濡れなくて済む


だいぶ先にいる小学生の子が誰かと何度も挨拶をしてるなと思ったら、通りにある神社に挨拶していた。

アーケードは四条大橋で一度途切れて、橋を渡った先の南座からまた続く。ほとんどの人が傘を持つ中、正面からやってくる女の人はオロナミンCの瓶を手に、小走りにすれ違っていった。

四条大橋



石塀小路を抜ける。雨の日は街に色気がある気がする。木や石が濡れて色味も冴えて見える。

石塀小路は撮影NG


石塀会

石塀小路の看板より

二年坂を通り過ぎて産寧坂を上がる。雨なので転ばないように気をつける。

二年坂 雨なので人が少ない
産寧坂 奥でのろしが上がってる
清水寺
清水の舞台 めっちゃ濡れてる
雨は雨でいい景色


清水寺を出る。

雨、結構、降ってます


八坂神社あたりで永観堂幼稚園のバスを見た。
祇園商店街からは屋根があるのでありがたい。

祇園商店街の脇道 こんな道をあったのか
花見小路とNOEN
団子屋の張り紙 夜22時開店


このままアーケードを通って三条の六曜社まで行く。雨で冷えたのであたたかいコーヒーが飲んで帰る。

六曜社珈琲店


「だってさ、好きなことせんとぼけたらさ、終わりだよ?長生きしたって好きなことできるかって」
「旦那さんがな、事件に巻き込まれて…あれから色々があったから、どうなったか分からへん」ポンッポンッとトレイを確かめるように叩き、カウンターに重ねて置かれる。


11時半、今日はめずらしく部屋のWiFi接続がよろしくないので昼飯を買いに出る。

日替わり弁当は600円と900円があるとのこと。600円の方で頼む。できるまで座って待つ。壁にはさまざまな神社の長刀鉾が飾られている。
店の電話が鳴る。「〇〇さん、600円日替わりふたつー」

矢尾定 お弁当買いに来ました


13時、昼飯にする。袋の中に入れてくれた値上がりのお知らせと日替わり定食のメニューのお知らせを見ながら食べる。全部おいしい。がんもがもうすでに食べたい。

矢尾定の日替わり弁当

※原材料の高騰に伴い、やむなくお弁当の値上げをするそうです。


17時、スーパーで豆腐ハンバーグとトマトを買う。大原のおいしい漬物屋さんで買ったふき味噌を、買い置きのご飯の上に乗せて食べる。


21時、PCを閉じて祇園に向かう。雨は…降っていない。そして当たり前に暗い。普段見えてないものが照らし出されていて面白い。

夜しか見れないものもある


21時半、朝に見た夜の団子屋は開店準備中で、店の前にはすでに4人並んでる。自分も後ろにつく。

他の商店は閉まっている中、みよしやの店先では団子を焼く炭が炊かれる。
「都乃だんご」と書かれたのれんがかかっているが、2畳程度の広さのお店は、流しと作業台がメインで、ひとん家の台所をのぞいているような気分になる。

「食べ歩きは一切なしでー。買う本数は決めておいてくださいー」すぐに先頭から順番に注文をとっていく。

22時、3本購入してあたたかいうちに早く帰る。

みよしやのみたらし

部屋に戻り、すぐにお茶を淹れて団子を食べる。あっさりしていておいしい。

昨日はポンポン山に登り、今日は22時から開店する祇園の夜のだんご屋。「毎日、冒険してるなぁ」と熱いお茶をすする23時。

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