2021年軽トラキャンピングカーの製造の歴史Ver1(木製)

弊社JUSETZマーケティング株式会社は、軽トラキャンピングカーを製造するにあたり度重なるバージョンアップを繰り返してきました。

初期Ver1の軽トラキャンピングカーは、自社製造ではなく、工務店様による、木製キャンピングカー(2020年2月時点で他社ブランドとなりました)を販売してきました。当時の特徴は、木の温かみがあり、他社キャンピングカー販売価格が500万円を超える中、98万円で売り出せるなど割安感が際立っていた、そして大工さん製造による各種木製家具を別途オプションとして選べる、ということが評価していただけたポイントかと思います。今でもお使いのユーザー様とコミュニケーションを取らせていただいておりますし、イベントで集っていただけたりとうれしく思います。

しかし、売れていくにつれて、次のタスクも出てきました。それは、軽量化、構造歪みの極小化、そして工業製品化、でした。製品として販売していくにあたり、耐久性・安全性は最優先される検討項目であり、要望水準を満たすために、数十枚の設計図面を引きましたが、構造自体でも軽量とはいいがたい重さになっていました。オプションの充電システムも走行充電を重視しており、1つ20㎏を超えるディープサイクルバッテリーを採用し、バッテリーを収納する10㎏位する家具も自作したりと、どうしても軽量化が難しかったのです。重さもさることながら、木製製品の根本的問題は、湿気により、重さも大きさも変動する、ということでした。厚み50㎜の壁で極大化する室内空間を作れたことは素晴らしいですが、構造自体が季節により、ゆがむのです。夏は膨張し、冬は収縮する。これにより、寸法に乱れが出たり、重さも20㎏以上変動したりします。そして、最後に、事業化のめどが立っては来るくらいの販売数量があったのですが、大工さんの完全受注製造で、受注に対し出荷が追い付かないという事態になりました。もう一つの問題は、その大工さんでしか作れないため大工さんが倒れたらもう木製軽キャンはつくれない、という事業継続化リスクが見えてきました。

軽トラキャンピングカーVer1のメリットデメリット
メリット
 大工さんの製造による、「移動する住宅」が安く販売できた。日本で初めての軽トラキャンピングカー専門店だった。
デメリット
 重さ、寸法の変更、製品としての事業継続性。

わかってきたメリットとデメリットを加味し、次なるバージョンの製造へと移っていくわけです。


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