見出し画像

【自分を愛する言葉のススメ】アラサー(ほぼ)ニートのプレゼン大会報告①

こんにちは。おり子です。

去る8月30日。オンラインプレゼン会に参加してきました。世の中をよくするための難しいあれこれじゃなくて、自分の話したいこと好きなこと普段考えていることをプレゼンする場。なんとなく毎日つまらない人には特におすすめ。熱がすんごいから。

今回は第6回だったそうです。これまでの活動についてはこちら⇓

https://note.com/presentationevt

今回のプレゼンテーマは以下4つ。

1.自分を愛するための言葉
2.美術館は市民のリビング
3.カンタンごはんと命の話
4.別府を愛するbepperになろう

今日は1コ目、「自分を愛するための言葉」について振り返っていきます。

☆プレゼンターはこの方☆

お名前:ほぼみゆさん
note:https://note.com/ippo_mu
Twitter:@hobo_miyu

ほぼみゆさんは広告会社プランナーでありライターさんであり、つまり言葉を扱う人です。私のイメージだけど、目に見えないものを生み出している人って感じ。例えばイベントの企画をしていて、人とのつながりをつくったり人が集う場をつくったり。100人肩書チャレンジってこともされているんですけど、肩書ってその人を表すものなわけで、その人の外枠をつくっていることになると思うんです。だから私の中のほぼみゆさんは、目に見えないものを生み出す人。

星の王子さまに「大切なものは目に見えない」って有名なフレーズがあるけど、ほぼみゆさんがつくっている「つながり」とか「場」とか「外枠」はまさにそれだなと思うわけでして。話し方はゆったりおっとりな感じなんですけど、話を聞いていると芯を感じるというか、note読んでいても心が強そうなんです。心が強いっていうのはメンタルの話じゃなくて、なんていうか、思考力が強そうなんですよね。思考力って高めることはできるけど、強度をもたせるのって難しいと思うんだ。疑問を見つけたりどうして疑問に思っているのか理由を把握していたり自分の動機づけをあたりまえにできていたり。そういうのって思考力の強度とか心が強い人なんだろうな、と思うわけです。

ほぼみゆさんについてなんか熱く語っちゃってるのですが私ほぼみゆさんと話したことないです。プレゼン聞いてTwitter見てnote読んだイメージだからご本人の実像と全然ちがうかもしれない。ごめんなさい。

ではでは本題に入ります。

プレゼンテーマは『自分を愛するための言葉のススメ』

ほぼみゆさんは尋ねます。最近、自分を愛してあげたのはいつですか?

ううむ。いつだろう。割といつも愛してあげている気がする、少なくともリスカしたり家出したりしていた数年前よりはずっと愛している。ポジティブになれたし完璧を求めなくなったしまあいいよねって思えるようになったし人と比べなくなったし…。報酬はまだまだ少ないけど好きな時間に起きて好きな時間に仕事してるし人間関係に縛られることもない。おもしろそうだなと思うことはどんどん手を出しているし大好きなあの子とも好きな時間に話している。うん、けっこう愛してる度は高いんじゃないか、私。

ほぼみゆさんは続けます。「自分を愛してあげたのはいつですか?」とは「自分のこころの声に耳を澄ましてあげられていますか?」ということです。

自分のこころの声に耳を澄ましてあげるというのはつまりね、

たとえば今度の週末は○○に行きたいなぁ、と思ったとします。でも、ジェンダーや常識、世間体、他者との関係などなどを考えていたら、やっぱり無理かなぁだめかなぁやめとこうかなぁでもなぁと考え始めちゃって、最終的に自分の本当にやりたいことがわからなくなることがけっこうあるじゃないですか。

そういうときに、周りのしがらみをとっぱらって、自分はほんとはどう思っているのか、どう感じているのかを考える、自分の心と思考の奥底へ思いを馳せる、手を伸ばしてあげる、ということ。そうして、自分の思いと表現を一致させていく、ということ。

(ちなみに「自分と表現が一致しないのは苦しい」というのは、山田ズーニーという方の言葉だそうです。)

なるほど。そう考えると私の自分を愛してあげてる度は半分くらいかな。世間体とかもう気にならなくなった。ずっと世間体やこうあるべきってのを追い求めすぎて振り切れちゃってぷしゅーってなって最終的に自然体って楽だなってとこに行きついたから。やりたいって思ったことやってるし、いわゆる「ふつうの人生」じゃないことも自覚しているし、それに対していろいろ言われるけれどどの意見もごもっともだなぁって聞ける。そんなに心をざわざわさせずに毎日を過ごせてる。

でも、どうしてそう思っているのか、なんでそれをやりたいのか、本当に楽しいと思っているのか、って自分の心と思考の奥底まで目を向けたことはなくて、ときどき思っていることをうまく言葉にできなくてもやもやっとすることがある。それは、自分と表現が一致していない状態だよね。

私の元いろいろあったよね友達に、精神科のお医者さんにずっとお世話になっていた子がいて。その子が、「自分の感情を表現できる言葉をたくさん持っていると心の整理ができる。楽しいとか悲しいだけじゃなくて、どう楽しいのか、どれくらい楽しいのか、悲しさのベクトルはどこを向いているのか、そういうことを言葉で表現して自分と対話するといい」って言っていたのを思い出しました。

ここでほぼみゆさんはひとつ、ワークショップを提示してくれました。

言葉の解像度をあげていく練習をしてみましょう!
「ふわふわ」という言葉を聞いて、思いつく例えを3つ挙げてください。匂いや手触り、景色、なるべく詳しく思い浮かべてみてください。

ふわふわ。あの子と話しているとき、ふわふわだな。

なんかエヴァで綾波がこんなこと言ってたな、碇君といるとぽかぽかする。

なんて私の思考がリアルから2次元に飛んでいくのをよそに、ほぼみゆさんはプレゼンを続けます。

ふわふわという言葉ひとつとっても、人によって思い浮かべるものは違いますよね。例えば、雲や綿あめ、犬など。こうして、イメージを言語化していくんです。

それからもうひとつ。

ほぼみゆさん曰く、好きなものを一つ思い浮かべて、好きな理由を挙げられるだけ挙げるのも、言葉の解像度をあげていく練習になるんだそう。

私の好きなもの?歴史、観光、おしゃべり、アニメ、読書、登山、ダイビング、ロック。歴史が好きなのは人間ドラマがおもしろいから、あと小さいときからお父さんと大河ドラマ見てたしおばあちゃんと水戸黄門見てたし、自分の生活の中に昔からあって、歴史に触れることに違和感がなくて、むしろ昔からよく知っているものを扱うときみたいな、これなら扱える大丈夫って感覚があって、向こう側におもしろいものがあるって知っているからなんの抵抗もなく触れるから。私、「歴史」のことこんな風に感じてたんだ。今までただ「好き」って思ってるだけだった。自分の気持ちなのに知らなかった。

私はこのとき、ちょっと感動していて、そんな私の耳にほぼみゆさんの言葉が続きます。

経験の泉から言葉をくみ上げる筋肉を鍛えましょう。

なるほど。私は今、経験の泉から言葉をくみ上げたんだ。お父さんと大河ドラマ見たりおばあちゃんと水戸黄門見たりした経験から、どうして歴史が好きなのか、その答えをくみ上げた。

ほぼみゆさんは言います。

言葉には3つの側面があります。伝える、会話する、表現する。3つの側面をきちんと使えたとき、自分を言葉で表現できます。

言葉は自分の心の声を聞けるツールです。言葉を使って自分のことを考えてあげてくださいね。


このプレゼン大会には感想シェアタイムがありまして。その時間に出た感想をちょろっとまとめますね。

「自分の経験を言葉にできないもどかしさはみんな感じたことがあると思う。そのもどかしさ感情を、言葉に一致させていける、今の気持ちはどれなのかを表現する言葉をもっと知りたい」

「テーマ自体がおもしろい。1つの単語に対していろんな解釈ができて、そういう連想力が自己紹介などに生きると思う。もっと言葉を丁寧にとらえていこうと思う」

「言葉は同じでも人によってイメージが違う。そんな当たり前のことに改めて気づかされた」

「これからの生き方を考えるために言葉は大切」

みなさんも、経験の泉から言葉をくみ上げる筋肉、鍛えてみてください。