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青春18きっぷで要注意 青森の旅

3月になりまして、青春18きっぷのシーズンがやってきました。
JRの普通列車乗り放題という、ローカル線の旅愛好者にとっては、ありがたい切符です。

青春18きっぷの基本的なルールについては、こちらをご覧ください。

乗り放題と言っていますが、あくまで対象はJRの普通列車のみ。
JR以外の第三セクターについては、基本は対象外です。
基本的には、別料金を払わないといけません。

ただ、以前に北陸の例外区間を紹介しましたが、同様に青森にも例外区間があります。

以前お話しました北陸方面については、こちらをご覧ください。


東北本線も新幹線で第三セクターに

北陸方面と同様に、東北でも盛岡以北の東北新幹線の延伸とともに、並行して走る東北本線が、第三セクターに移管されました。

その結果、盛岡~青森間は18きっぷで乗り通すことができなくなりました。

そのため、青春18きっぷだけで盛岡から北に行こうとすれば、秋田方面に迂回する必要があります。この辺りの詳細は別の記事で話したいと思います。

ただ、一番早いルートだった盛岡~青森を正面切って乗ろうとすると、別料金が発生することになります。

ただ、北陸の時と同様に、青森方面にも孤立した路線があるため、例外があります。


青春18きっぷ 青森方面の特例

青の太線部分がJRです。
このうち孤立している路線が2つ

大湊線:野辺地(のへじ)~大湊
霊場・恐山や、マグロで有名な大間など下北半島への拠点になる路線
八戸線:八戸~久慈
八戸中心部の本八戸や、鮫駅近くの蕪島などへアクセスする路線

この2路線はどうあっても青森県内の第三セクター・青い森鉄道を通らないといけません。

そのため、青森~野辺地~八戸については通過する分には問題ありません。そして、JR線への乗継駅になる、青森・野辺地・八戸での途中下車も可能です。


特例が使える旅程の例

  • 青森から野辺地経由で下北に行って恐山に向かう

  • 弘前から青森~八戸を通過して本八戸に向かう

  • 八戸から野辺地まで移動して、野辺地で鶏めしを食べる

北陸の時と同様に、青森・野辺地・八戸以外で途中下車さえしなければ、青い森鉄道の決められた区間を通過するのは何も問題ありません。


別途料金の支払いが必要な例

盛岡~八戸間を乗る場合は絶対に料金が発生します。

  • 盛岡から八戸までいわて銀河鉄道で突っ切る (3110円)

  • 八戸から金田一温泉に向かう (910円)

  • 盛岡から好摩経由の花輪線に乗る (660円)

盛岡から大館(秋田)へと抜けられる花輪線がありますが、ここは必ず盛岡~好摩間の運賃が必要です。
それに、盛岡駅のIGRいわて銀河鉄道の改札は、JRの改札と完全に別になっていますので、ごまかすことは一切できません。


青い森鉄道で特定の駅以外で降りる場合もその分の運賃が必要です。

  • 青森から浅虫温泉に行く (460円)

  • 浅虫温泉から八戸に行く (1830円)

私は東北方面を旅した時には、別の切符を使いましたが、18きっぷの場合は青い森鉄道での途中下車は要注意です。


盛岡~青森間を乗れるフリーきっぷもある

東日本&北海道パス」という青春18きっぷに似た切符があります。こちらであれば、JR東日本とJR北海道の全路線の普通列車と、今回の青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道も乗り放題になります。

7日間連続で東日本限定という制約はありますが、まとまった日数で東日本を徹底的に巡りたい方にはお得なものだとは思います。
このパスについては、また別の機会に詳細を話をしたいと思います。


盛岡以北は旅程に工夫を

東北方面の普通列車の旅は、結構時間が必要です。
秋田方面に迂回するにしても、必ずしも乗継がいいわけではありません。

盛岡をとりあえずの目的地にするのもありですし、
日本海側を突っ切るのもいいですし、
別料金を払って新幹線で一気に進むのもいいですし、
あるいは、盛岡から八戸へバスで突っ切って苫小牧行きのフェリーで北海道上陸を目論むのも面白いかも知れません。

18きっぷを使う時点で、どうせ急ぐ旅でもないのですから、切符の制約を楽しむくらいでちょうどいいのかも知れないと、私は思っています。


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