見出し画像

【中国トレラン通信01】 九鼎山トレイル2020.1.1

2020年初のトレイルは四川省の阿坝州の羌族発祥の地、茂県にある九鼎山トレイルでした!

画像12

スタート地点の標高は1560m。最高4130mの九鼎山へ登って一気に降りるコース。1月の九鼎山は雪山🏔でした!
結果は11時間35分で女子5位。

1.レース総括

画像1

スタート前にゲートで羌族の儀式で祈祷が行われ、朝6時スタート。
羌族の要塞を再現した古羌城の階段を駆け上がって城の中を通り裏山へ。

画像12


山といっても生活で使う山道だからほぼ平坦。前半は走れるコースだけど、土道の轍が深かったり、まだ日が昇ってないから暗くて、スピードは出せない。

15キロほどのところにSP1があり、地名は進山口。
ここから本格的な山が始まる。
約15キロ先の頂上4130mまで累積標高2200mを登ることに。
山に入った直後、手が冷え過ぎて四姑娘の思い出が頭をよぎる。これから更に標高が高くなるから用心して手袋を二枚重ねにする。
でも、一枚は既に汗で湿ってる手袋だから暖かくならない。
ストックを準備して登りに備える。

登るにつれて、徐々に雪が見えてくる。

画像2


登りは急登というよりは、緩やかな登りと急登が程よい感じ。
前半のロードで抑えたからか、足はまだ疲れてなくて登りは頑張れた!
結果、途中のCPで女子4位だと知らされる。
頂上に近づくにつれて、更に1人抜かして3位に浮上。
「おぉ、表彰台狙えるかも?」と期待するのもつかの間。
山頂手前で血糖値検査があり、80以下だったため休憩を余儀なくされる。
5分経って血糖値の再検査。80以上になったから出発OKがでる。
ここには酸素ボンベなどもあった。

画像3

山の上は寒さより強風がすごくストックで身体を支えながら前に進む。山頂までの道のりは天気が良くて本当に綺麗な景色を見れて大満足!空気も美味しかった!山頂には二箇所CPがあるのだけど、強風のあまり止まらず先を進む。


画像5

画像6

今度は、4130mから一気に下るルート。
雪道のくだりは、滑るように〜のはずが、新調したトレイルシューズのせいなのか?疲れなのか?全くもって下りがダメダメ。

画像6

シューズの紐が緩くなって、シューズの中で足が動いたり、厚底で地面の感覚を捉えきれてないのか?、足首のホールド感がイマイチだったのか?
左足を何度も挫き、転び、躓き、体幹を全くもって保てず、くだりで沢山の人に抜かされる。登りで抜いた女子にも。トホホ(>_<)

ある程度下山してきて雪が少なくなったと思ったら今度は土が凍っててズッコケる。久しぶりにこれでもかっ!っていうくらい転けて、終いには、こけるたびに「もぉ〜なんで?自分しっかりしろっ!」と声に出してしまった。

一気に駆け下りたから2000m付近で少し頭痛を感じるから深い呼吸を意識する。高山病の症状は一気に高いところから降ったあとの下りで発症しやすいと山の師匠から教わってたので要注意。

程なくして雪がなくなりふつうの林道に。
補給して、ここからは先程までの元を取るべくなるべく走ることに!
本当に走り続けた。そして、長〜い下りがやっと終わって、村に出る。

残り10キロほど。
村の中を抜けて、最後の山へ。
山の斜面の平坦な土道を進む。
茂県の河と谷の景色を見ながら。
茂県は、成都から3時間の位置なので、
意外にもかなり発展した街並みだと分かる景色だった。
この辺は、もうひたすら走った!
残り10キロのはずがなかなか終わらない。
コースアウトしたかと心配になってGPSを確認。
途中、男子80キロのトップと並走しながら、やっとの事で知ってる景色が見えてくる。80キロの彼にバイバイして、私は更にペースを上げる。いよいよ山を下って残り800m。最後くらいは!と思って快調に走ってゴール!
どうにか、12時間ギリでゴールすることが出来ました!

今回は、胃腸トラブルもなく足も最後まで残って気分良くゴールできたので、良い形で新年初レースを終えれて良かった!

画像10

2.受付


スタート会場である中国古羌城の広場が受付会場。
受付は、各カテゴリー毎に仕切られていて、自分の参加するカテゴリーの受付の場所に。

画像7


1.エントリーチェックでパスポートなど身分確認と健康チェック書の提出
2.装備チェック
3.GPS(ディポジット100元の支払い)
4.ゼッケン受け取り
5.参加賞受け取り

の順でそれぞれのテントに移動してチェックしていく。
中国にしては受付はスムーズに終わった。ボランティアのスタッフも充分にいて英語とカタコト日本語がOKなスタッフもいた。
会場では、羌族の伝統衣装をまとった羌族がダンスをしたり手芸やおしゃべりしたりしていた。

3.食事やギア編

<レース前の食事>
前日の夜:湯豆腐、酒粮南瓜、キノコと豚肉の炒め物、ヨーグルト
当日朝:餅1個半(失敗した為1個半に)、カステラ一切れ、バナナ、味噌汁

画像8

<気温>
0-10度
晴れ

<ウェアリング>
パタゴニア キャプリン4
ノース ゴアテックスシェル
ノースニット帽
モンベル手袋(防風)
cwxスパッツ
ノース フライウェイトレーシングショーツ
ミレーインナー
injinソックス
HOKA SPEED GOAT ウォータープルーフ

※ノース帽子は木の枝に引っかかって何度も飛ばされる→フィット感がある帽子に変更
※シューズは、紐が緩く足がグラグラに。また、厚底と幅の感覚がこれまでと異なる為、特に下りで不安定に。登りは、靴紐が徐々に緩くなって行った。→慣れる。靴紐の結び方を再検討
※手袋は、途中防水用を二枚重ねにしたけど、モンベルのがすでに濡れていたせいもあり温かくならなかった。→ウールなど再検討

<体調面>
胃腸トラブルなし
気になったのは、前半で身体が右に重心が偏り、後半は、左に。左足を挫きまくる。平坦の凸凹でも突っかかって転んだり、不安定な姿勢で踏ん張れず転んだり。高山病で平衡感覚がおかしくなった?と思ったり、シューズの感覚がこれまでと異なるから?はたまた疲れから?謎
高山病は、基本なし。山頂からの下りで2000位まで降りてきた時に頭痛があったけど酷くならず。呼吸を意識して回避。

<補給>
今回はジェルを用意したけど、エイドで固形物を食べてみることに。

CP1-ナッツ類、生姜茶
ナッツ類が美味しく、その後のエイドでも摂取

CP2-豆乳、生姜茶、スイスロール
スイスロールが美味しくその後のエイドでも摂取

SP1-強制整備チェック
マグオン梅、vespa、ナッツ類

CP3-スイスロール、ナッツ類
4000mではジェルが固まって飲めないと思ったので固まらない固形物をとスイスロールとウエハウスを予備で持っていく。これが結果良かった!

SP2-血糖値検査
トレイルバター

SP2以降、CP4、CP5からSP3までの間は、スイスロールとウエハウス

SP3-カツサプ、magma、生姜茶
もともと山頂で取るものだったが、山頂が強風だった為、ここで摂取

画像9

CP6-ヨーグルト、メダリストコーヒー、vespa
カフェインとvespaが効いたのか、この後のロードは快調に走れた。ランニングハイ?または、下りのグダグダさの反動か?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?