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旅は、自分らしい答えを見つけるためのヒントになる【レポート/大瀬良亮さん】

みなさん、こんにちは!TABIPPOライターの西嶋です。

今回は自分と世界の豊かさをつくるニューノーマルトラベラーが育つ学校「POOLO」で行われた講義の様子をレポートします。

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今回は、6月25日にオンラインで行われた講義 「旅と暮らし」の様子をレポートします。登壇者は、株式会社KabuK Style共同創業者の大瀬良亮さんです。

登壇者:大瀬良亮さん


株式会社KabuK Style 共同創業者
1983年長崎市生まれ。2007年に筑波大学を卒業後、電通入社。2015年から官邸初のソーシャルメディアスタッフとして従事。2019年4月より定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」のサービスを開始、2019年9月電通退社。2018年4月~2021年3月つくば市まちづくりアドバイザーに就任。2021年4月~(一社)日本ワーケーション協会顧問。東京に住みながら地元の地方創生活動に従事、原爆の実相を伝える「Nagasaki Archive」発起人として、2010年Yahoo!Japan インターネット クリエイティブアワード特別賞受賞他、2011年~在京長崎県人会「しんかめ」を主宰など

「住む」を変え、「働く」を変え、「旅」を変える

HafHを始める前は、政府に出向して、ソーシャルメディアスタッフとして海外を飛び回っていました。

朝はロンドン、昼はパリ、夜にはブリュッセル――。めまぐるしく移動し、いろんな場所でいろんなものを見ました。

そうした働き方を通して実感したのは、自分の成長速度が上がったこと。「この働き方は、政府に出向していなくてもできるんじゃないか」と考えて、旅のサブスク「HafH」を始めました。

僕たちのミッションは「多様な価値観を多様なまま許容する社会をつくる」。「旅を変える」というより「ライフスタイルを変える」サービスを目指しています。

これまでの一般的な暮らしは、起きる場所と働く場所、寝る場所が毎日同じで、週末に旅に出るというものでした。

でもHafHがあれば、旅先で働くこともできる。自分らしい生き方、多様な価値観にあわせた暮らしが実現できます。

HafHはこの3年間で、「住むを変える」→「働くを変える」→「旅を変える」と、毎年打ち出し方を変えてきました。

「住む」を変え、「働く」を変え、「旅」を変える。そして「旅」が変わると、「住む」が変わり、「働く」も変わっていく。

何年もかけてこのサイクルが回ることで、世の中のライフスタイルがもっと多様になるんじゃないか。そしてその結果、自分らしく生きられる人が増えるんじゃないか。そのような思いを持って、サービスを成長させているところです。

旅は「週末だけの特別なもの」から「日常に編み込まれているもの」へ

「旅を変える」とはどういうことか。

旅はこれまで、週末だけのものでした。だからこそ、非日常を感じさせてくれたり、人生を変えてくれたりするものだったのでしょう。

ところが、HafHを使えば、旅は週末だけの特別なものではなく、自分の日常に編み込まれているものになるのです。

じゃらんや楽天トラベルのようなオンライン旅行予約サービス(OTA)を使ったことがある方も多いでしょう。HafHもその一つですが、僕たちは一般的なOTAとはちょっと違います。

みなさん、一般的なOTAを使うときは、「沖縄に行こう」などと目的地を決めた後ですよね。目的地を決めた後、「沖縄のどこに行こう」「どこに泊まろう」と考えるためにOTAを使うはずです。

一方HafHは、「どこに行こう」「どこに泊まろう」と、目的地を考えるために使います。サブスクでお金を払っていて、目的地は未定でも「どこかに行くこと」だけは決まっていますからね。

つまり、これまでのOTAが「旅に行こうと思って使うサービス」だとすると、HafHは「旅に連れ出してくれるサービス」だと言えるでしょう。

HafHは、旅の初心者「も」使えるサービスである点も、大きな特徴です。

旅慣れている人にとっては、行先や宿泊先を決めるのも、楽しい時間でしょう。

一方、この作業を面倒だと考える人も多いもの。どこが安いか、口コミはどうか……時間をかけて検討した結果、結論が出せず、あきらめてしまうことも。

HafHなら、そういった人たちも旅に連れ出してくれます。これは、既にお金を払っているサブスクだからできること。ジムやヨガが、僕たちの競合だといえるかもしれません。

コロナで気づかされた、正解のない未来

ワクチンを接種するか、しないか。
出かけるか、出かけないか。
僕たちは、コロナ禍において、こうした二者択一を突きつけられました。

選ぶのは、世の中でも会社でも親でもなく、自分。自分で「自分らしく生きるには?」と考えて答えを出せる力が必要です。

「オフィスで働くか、リモートで働くか」も同じです。選択肢が増える中、「どこで」「どうやって」「どんなスタンスで」働くのかを、自分で選べなければなりません。

答えは簡単に見つからないでしょう。人と話す、本を読む、絵を見る、映画を見る、旅をする……いろんなアクションを起こすことで、自分らしい答えを見つけていけばいいと思います。

この流れと同時に、観光産業は「余白を埋めるもの」から「余白をつくるもの」へと変わっていくでしょう。

これまでの観光は、週末という決められた休暇を埋めるためのものでした。でもこれからは、平日も含めて、ライフスタイルを自分でデザインできる時代になっていきます。

とはいえ、みんな忙しい日々を過ごす中で、「あれ、この道って正しいんだっけ?」となることもあるでしょう。自分のライフスタイルをデザインできるはずなのに、ついつい先月と同じ方向に進んでいませんか?

これからは、自分の正解を見つけるために、あえて余白をつくることを意識してみてはいかがでしょうか。

ここからは、みなさんからの質問に答えていきましょう。

Q. 大瀬良さんにとっての余白の定義とは?

一般的に不要、ムダとされている時間をあえて設けて、自分の人生に「ふっとひと息つく時間」をつくること。この「ふっとひと息つく時間」を「余白」と呼んでいます。日常の「のりしろ」とでも言いましょうか。

コロナ以降、オンラインのコミュニケーションが増えた結果、こうした余白が減ってしまったと思います。

たとえば今日のPOOLOの講義も、本当はオフラインでやりたかった。オフラインだと、講義の後にラフにおしゃべりしたり、食事に行ったりすることもできます。講義そのものよりも、講義の前後にワイワイ話す時間のほうがずっと大事なはずなんです。

打ち合わせも同じ。さっきまでバチバチ議論していた相手と、打ち合わせの後にラフに話してたら、いいアイデアが出てくることがある。

飲み会も同じです。上司と朝まで飲んだ日、いつも厳しい上司がなんだか優しい――。

オンライン化によって、そうした余白がなくなってしまいましたよね。

Q. 余白を大切にしたいけど、目先のやることがたくさんあってなかなか余白が生み出せません。

人生の中では、100点満点に忙しくて、余白なしで走り続けなければいけない時期もありますよね。そういう時期は、頑張って走り切ってほしいと思います。

それ以外の時期なら、予定の断捨離をしてみてはどうでしょう。

人間って、スキマがあるとついつい埋めたくなる習性がありますよね。週末の予定が空いてたら、つい何かを入れてしまうもの。でも、あえて予定を断捨離して余白をつくることも大切だと思います。

大瀬良さん、ありがとうございました!
レポートでは取り上げられませんでしたが、「やりたいことは一つじゃなくていっぱい持っておこう。そして、一緒にやろうと言ってくれる人が現れたものからやっていけばいい」というメッセージも強く印象に残りました。


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