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自らの「やりたい」を大切に。豊かにいきるためのはじめの一歩 POOLO OPEN SEMINAR 【イベントレポート】

TABIPPOが運営している、自分と世界の豊かさをつくるニューノーマルトラベラーが育つ学校「POOLO(ポーロ)」。2022年1月から待望の第3期が始まります。

それに伴い2021年11月4日に、POOLO3期の講師である小泉翔さん(SHIBUYA CITY FC / 株式会社PLAYNEW 代表取締役CEO)と、河野リエさん(アフリカ布ブランド「RAHA KENYA」代表)をゲストに迎え、POOLOの講義を体験できるOPEN SEMINARを開催しました。

「好きなことを仕事にするには」、「豊かさとは何か」などをテーマに、自分のやりたいことを実現しているゲストの2人とPOOLO学長 恩田とのトークセッションの模様をお届けします。

POOLOとは?

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「旅」を共通項に持つ現代のミレニアルズの起業家・事業者・実践者たちの知恵や力、経験等を結集させた、次世代を形成するニューノーマルトラベラーが育つ新しい学校。

「自分と世界の豊かさをつくる手段を形にする」をゴールに、100人の仲間と9カ月間ともに学び、価値観や社会をアップデートしていくプログラムです。

2019年から始まり、350名以上の生徒が卒業しました。現在、2022年1月からスタートする3期生のメンバーを募集中です。詳しくはこちら

ゲスト紹介

POOLOでは、時代の最前線を走る多種多彩な実践者たちを講師陣として招き、生徒が学べる講義の場があります。今回のゲストのお二人も、2021年1月からスタートする3期で講師として登壇予定です。

POOLO3期OPEN SEMINAR①

新卒でインターネット広告代理店「株式会社サイバーエージェント」に入社。その後2014年、学生時代に世界一周をして出会った仲間たちとともに「TABIPPO」を創業します。

昨年7月に「TABIPPO」を退職し、立ち上げから関わっていた「株式会社PLAYNEW」で取締役として参画。日本初の試みである「都心のクラブチームからJリーグ昇格」を目指して日々活動しています。

若者から支持されスタイリッシュでかっこいいと思われるクラブを渋谷から作り、日本のサッカーが再び若者から応援される文化を作るのが目標です。

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就活で60社落ちたことがきっかけで「何がやりたいのかわからない」と悩み、紆余曲折した人生を歩みます。

介護職や丸の内OLを経て、2018年にケニアで起業した夫との結婚を機に移住。「自分1人じゃ何もできない」という無力感を感じていたところ、鮮やかなアフリカ布を身につける女性たちに出会い、彼女たちから自信をもらったことをきっかけに、2018年にアフリカ布ブランド「RAHA KENYA」を立ち上げました。

コンセプトは「一歩踏み出すきっかけの」。お客様一人ひとりが個性と自信を持って前へ進めるきっかけとなるブランドを目指しています。

トークテーマ①
好きなこと・やりたいことを仕事にするため心掛けていること

恩田:
好きなこと、やりたいことを仕事にしたい人は多くいると思いますが、そもそも好きなことを見つけるのは難しいと思います。好きなことを仕事にしているお二人はどのように今の仕事を見つけ、どのように仕事を始めましたかお聞きしたいです。

特に小泉さんは元々サッカーや旅がお好きだと思うので、原体験から仕事を作るのは得意かと思います。そもそも好きなことを仕事にしようと思ったきっかけや、具体的な原体験は何でしたか?

小泉さん:
新卒で入社したサイバーエージェントで、すごく優秀な同期が何人かいて。彼らを見ていると、クライアントの好き嫌い関係なく頑張っていました。一方、自分は興味ないクライアントの売り上げアップのためには頑張れなかったので、そこで好きなことを仕事にしないと戦えないと気づきました。これがキャリアの軸になったと思います。

土日も好んで仕事をできるようなところに身を置きたいと思い、代表のしみなお(清水直哉)たちと相談した結果、TABIPPOを創業することになりました。

旅を仕事にしようと思った原体験は、大学時代に経験した世界一周だと思います。「若い世代は海外にでなきゃダメだ」という価値観が合致したので、創業に至りました。

恩田:
小泉さんのように世の中に対する違和感や強烈な原体験に出会っていない人もいると思います。もし小泉さんがそういった状況だったら、どんなことをして過ごしますか?

小泉さん:
さまざまな人と出会い、コミュニティを広げると思います。自分は埼玉県出身で、もし埼玉県に住み続けていたら、楽しい仕事があることも面白い人がいることも知らずに過ごしていたでしょう。いろいろな人との出会いや本などのインプットを通して選択肢を広げることが大切です。

恩田:
サッカーを仕事にしようと思った原体験は?

小泉さん:
2014年、TABIPPOを法人化した年にブラジルのワールドカップを現地観戦しに行きました。そこでは、世界中からものすごい数のサッカーフリークが集まっていたんですよね。みんな朝から晩まで自国のユニフォームを着て応援してたんです。それからサッカーって素晴らしいなって強烈に感じるようになりました。

TABIPPOを始めたのも、サッカーの事業を始めたのも、実は根本的な考え方は同じ。日本はこれだけインフラが整っていて挑戦できる環境なので、もっとみんなハッピーに過ごしていいと思ったからでした。サッカーのように愛されているスポーツを軸に周りに影響を与えたいと思い、創業したんです。

恩田:
TABIPPOもPLAYNEWも、無知な状態から創業に至ったと思います。どのように事業を作っていきましたか?

小泉さん:
どちらも同じで、経営などのノウハウが全くなかったので、人に聞きました。やりたいと思った時は周りに相談するし、毎回聞けば教えてくれます。もちろん不安はありますが、いざ飛び込んでみると、実際なんでもできちゃうので、熱量さえあればなんとかなると思います。

恩田:
TABIPPOやPLAYNEW創業は、大きな決断だったと思います。最後の一押しやこれがあったから前に進めたなどありますか?

小泉さん:
直感に近い部分があったと思います。転職や独立する際、ネックとなるのは金銭的な部分だと思うので、どうやってお金を稼ぐか、を真剣に考えることが大切かなと思います。

恩田:
視聴者からの質問です。「どうやって人との出会いを広げていましたか?」

小泉さん:
自分は、友達に紹介してもらうことが多かったです。わからなかった時、助けてほしい時に無邪気に相談できるマインドや、それに応えてくれる友達との信頼関係が大切かなと思います。

恩田:
小泉さんはこのようにサッカーを仕事にしたいという原体験があって、わかりやすく順調に人生を歩んできたように見えます。

その一方、河野さんはやりたいことを仕事にするため紆余曲折あったと思います。過去から今に至るまで、どういう変遷があったのかお聞きしたいです。

河野さん:
就活の時「これがやりたい」という意志がなく、数撃ちゃ当たるだろうとあまり真剣に考えず受けた結果、60社以上も落ちたんです。それでも、自分が何をしたいかわかりませんでした。

結局、新卒では介護職に就きます。その後教員もいいなと思い、社会人で教員免許を取ったんですけど、教員はやめて丸の内OLになったんです。20代はとにかく色々な場所を転々として、自分の輝ける場所を探していましたが、「やってみたら違う」というのが大半でした。

丸の内OLも続けているうちに「これがやりたかったことだっけ?」と思い始め、次のステップを目指したくなりました。そのタイミングで夫とケニアに行くことになったので、ラッキーだなと思ったんですよね。環境が変われば何かが変わる、と思ってました。

しかし、ケニアに到着してから、目的を持ってケニアに訪れた人を見たり、「あなたは何ができるの?」と現地の人に聞かれ答えられなかったりして「一人じゃ何もできない」と思い知り、自信を無くして3カ月間引きこもるようになったんですよね。

そんな状況で出会ったのがアフリカ布でした。周りの目を気にせず、色鮮やかな布を堂々と身につけているケニアの女性たちは、やりたいことが見つからない自分と正反対で、格好よかったんです。その姿に憧れ、自分もアフリカ布を身につけようになりました。

すると、たかが服ですがシャキッとして自信を持てるようになったんです。これが原体験となり、変わりたいけど周りの目を気にする人がアフリカ布をきっかけに自信を持ってほしいと思い、RAHA KENYAを立ち上げました。

恩田:
ファッションは専門の領域ではないと思いますが、どうやってビジネスを展開していきましたか?

河野さん:
ブランドを立ち上げようと思った時、ブランド名とコンセプトはありましたが、どうやって作っていけばいいか全くわかりませんでした。加えて、英語は数字がまともに言えないくらい低いレベルで、コミュニケーションもまともに成立しない状況だったんです。

どうしようと悩んでいた時に一番役に立ったマインドが、夫の「できない理由を探すより、できる理由を探しなよ」という言葉でした。英語を使って電話で問い合わせができなくとも、足は動かせるのだから、マーケットに直接足を運んで現地の人に質問してみようと、できることを探すようになりました。

先を考えすぎず、「今やりたくて、できること」を探して、一つずつ壁を乗り越えられるようになったんです。

恩田:
できない理由を探すのではなく、できることからやる。そうすると、たとえその一歩が小さかったとしても進むので、自己肯定感が上がりますよね。

河野さん:
大きなことをやろうとすると「できない」と思ってしまいますが、小さなことなら、自分でもできることが結構あります。この小さな行動が後々大事になってくるので、今はできる方法しか考えなくなりました。マインドが変わったと思います。

恩田:
確かに、小泉さんも「できるでしょ」と思って行動してたのでマインド面は大事だと思います。

トークテーマ②豊かさとは何か

恩田: 
POOLO3期のテーマ「豊かに生きること」についてお聞きしたいです。
「豊かになる」状況って人によってさまざまだと思いますが、仕事面、プライベート面どちらも含めてお二人はどういった状態が「豊か」だと感じますか?

小泉さん:
チームが昇格したり降格したり、スポンサーが決まったりなど感情の浮き沈みが多い仕事なので、成功体験が多いほど豊かさや充実度に繋がっているなと感じています。

俯瞰して人生を見た時、好きなことや理想が叶っている状態が続き、段々と成長が積み重なっていくのも豊かな人生だと思いますね。まだ自分は豊かな状態になり切れてない状態だとも思います。

また最近仲間と、人生で重要なのは「厚み」だと話しています。人類の歴史って地球が誕生してからの年数と比べると、非常に短い年数しか経ってないんですよね。その人類の60億分の1が人間1人分と考えると、1人の人生なんて地球規模で考えると大したことないなって思います。何もないまま80年の人生を終えて死んだところで、地球にとってなんでもないし、誰も興味を持ってくれません。

そんな人生において唯一価値があるのは、へこんだ時と良い体験をした時とのギャップ、「厚み」だと思うんです。ネガティブなことがあるほど人生にとってはプラスに働き、そこから這い上がると、ものすごい価値が生まれます。だからこそいろいろなことに挑戦し、失敗と成功を積み重ねることが充実度に繋がると思います。

選択肢がたくさんあり、なんでも挑戦できる現在において「豊かさ」の定義も人によって変わってくると思います。コミュニティを広げ、いろいろな人との出会いを通して、「自分なりの豊かさ」をこれからも探し続けていくと思います。

そういった意味で、POOLOは良い取り組みだと思うんです。同じ熱量を持つ仲間と会話をして「こんな人生があるんだ」と知る機会になるので。こういったコミュニティに入っていろんな人の話を聞くのは、人生を豊かにするチャンスだと思います。

恩田:
河野さんは「豊かさ」についてどう考えますか?

河野さん:
今の暮らしは収入面はOL時代よりも低いものの、心の豊かさは今の方があります。それは、他人の目を気にしないようになったからだと思うんです。これまでは、親や教師など他人がどう思うかの基準で選択をしてきました。今は自分で考えて、自らの意志で進めているので心が充実し、生きてると実感できています。

こうして変われた理由は、ケニアの環境が大きく、中でも印象的だったのはケニア人から「あなたは幸せなの?」「あなたが幸せじゃないと、あなたの周りも幸せじゃないよ」と言われたことです。本当に自分の幸せを考えているケニア人と過ごしていくうちに、もっと図々しく自分の幸せを考えていいんだと思えるようになりました。自分で選択して進むことが人生を豊かにすると思います。

また、小泉さんも言ってた通り「豊かさ」は人によって違うと思うので、自分なりの「豊かさ」とは何かの答えを見つけることが大切です。そのヒントとなるのが、POOLOだと思います。

恩田:
視聴者からの質問です。「ケニアに来て得たスキルはありますか?」

河野さん:
マインドが変わったと思います。ケニアでの小さな成功体験の積み重ねで、「何ができる?」と聞かれた時「やりたいことはなんでもできるよ」と答えられるようになりました。夢を夢で終わらせないマインドになったと思うんです。

小泉さん:
RAHA KENYAは「こうあるべきだ」と行動指針をあえて定義しなくとも、河野さん自身がみんなのロールモデルとなってる気がしますね。

小泉さん、河野さんの話の続きは、POOLO3期本講義にて!

今回はPOOLOのOPEN SEMINARということで、小泉さんと河野さんを招いてトークセッション形式で行いました。お二人が考える「好きなことを仕事にすること」や「豊かさとは何か」を知ることができたイベントだったと思います。

「POOLO」3期でのお二人の本講義は、スライドを使った講義形式で行います。スキルセットの話など今回とは違ったテーマで話していただく予定なので、気になる方はぜひPOOLO3期生に応募してみてください。

みなさんのご応募、お待ちしております!

Writer:Kidomi
1998年生まれ、横浜出身。ワクワクする文章が書けるようになりたい駆け出しのライター。海外旅行が好きで、イタリアのシエナがお気に入りの場所。アメリカ横断が今の目標です。
 
Editor:Naho Sotome