note98: ケアンズ(2012.1.4)
【連載小説 98/100】
現在のシドニー近郊であるボタニー湾に初上陸したジェームズ・クック率いるエンデバー号は海岸線を測量しながらオーストラリア大陸を北上したが、1770年6月11日に船が珊瑚礁の浅瀬に乗り上げてしまい長期の修理期間と航海の遅れを余儀なくされる。
そして、クック一行が座礁した場所こそが、あまりにも有名な世界最大の珊瑚礁地帯にして世界遺産「グレートバリアリーフ」なのである。
航海にとって座礁は致命的な事態である。
クックのように“未知なる”大陸を探検した