ドラッカーに学ぶ人間学
ドラッカーに学ぶ人間学 2022.06 佐藤等
この本はドラッカー読書会を長く主催し、現在ドラッカー学会共同代表である著者が、社会の価値観の大きな転換期である現在、必要とされるドラッカーの言葉とその実践を紐解いていく内容です。生きるとは変化することであり、自分を創っていくことです。
以下にこの本に書かれているドラッカーの言葉の一部を引用します。
西洋の歴史では、
数百年に一度際立った転換が起こる。
世界は歴史の境界を越える。
社会は数十年をかけて
次の新しい時代に備える。
『ポスト資本主義社会』(1993)
仕事と人の双方が、これからは史上最大の変動期に入る。産業革命以降、最大の変革期である『マネジメント』
自らをマネジメントするということは、一つの革命である。(中略)あたかも組織のトップであるかのように考え、行動することを要求する。思考と行動において、これまでのものとは180度違うものを要求する『明日を支配するもの』
未来は明日つくるものではない。
今日つくるものである。
『創造する経営者』(1964)
意識して非生産的なものや陳腐化したものを捨てている組織が、新しい機会に不足することはない『断絶の時代』
それらの経験が私に教えたものは、
第一に、マネジメントには基本とすべきもの、
原則とすべきものがあるということだった。
エッセンシャル版『マネジメント』(2001)
もし、コンセプト、原則、パターンによってマネジメントすることができ、システムと方法を適用することができるとするならば、誰でもマネジメントのための能力を自ら高めていくことができることになる(中略)それらのものを身につける唯一の方法が体系的に学ぶことである。少なくとも私は、アルファベットや掛け算の九九という基礎的なパターンを、経験によってのみ学んだという者を知らない『現代の経営』
マネジメントには、自らの組織をして社会に貢献させるうえで三つの役割がある(中略)①自らの組織に特有の目的とミッションを果たす。②仕事を生産的なものとし、働く人たちに成果をあげさせる。③自らが社会に与えるインパクトを処理するとともに、社会的な貢献を行う『マネジメント』
人の成長のために働かないかぎり
自ら成長することはない。
『現代の経営』
チームの目的は、
メンバーの強みをフルに発揮させ、
弱みを意味のないものにすることである。
『非営利組織の経営』
自らの果たすべき貢献は何かとの
問いかけからスタートするとき、
人は自由になる。
責任をもつがゆえに自由になる。
『明日を支配するもの』(1999)
経営管理者が学ぶことのできない資質、
習得することができず、
もともともっていなければ
ならない資質がある。
才能ではなく真摯さである。
『現代の経営』
調和とは、一方の利益が他方の利益でもある
という分野が一つでもあれば可能になる。
その共通の利益を基盤に協力が行われる。
『企業とは何か』(1946)
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