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実践するドラッカー・思考編(7) 2010.01 佐藤等 編著

成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。

行動の量については、何といっても時間の確保が欠かせません。

一方、質を決めるのは、個人がもつ知識や能力です。深い知識があればさまざまな行動をとることが可能になりますし、あるいは、より短時間で成果をあげることもできます。

成果をあげるためには、成果の形をはっきりさせなければなりません。そうでなければ、どんな資源がどれぐらい必要になるのか、見当がつかないからです。

成果をあげる人は、限りある資源を一点に極限まで集中させて使える人です。

限りある資源を有効に使うポイントは二つです。
第一に、捨てること。有限な資源を注ぎ込める一点を探し、他を切り捨てる。集中とは、多くの可能性を捨てることでもあり、あえて他を選ばないという勇気が必要とされます。
第二に、任せること。人に任せることを突き詰めていくと、最後は、自分にしかできない仕事が残ります。そこを究めることで、卓越性が生まれます。卓越した仕事は、成果をより大きくします。人に任せる仕組みこそ、組織の真の意味だといえます。

「既存のものは古くなる」という鉄則に従えば、過去の意思決定と行動は、いつかは廃棄の対象となるのです。必ずや、すべて捨てなければならないときが来ます。

☆お金が全ての尺度となるような古い資本主義の形は、捨てられ始めていますね。


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