[楽園]

雲の向こうに瓦解を秘める摩天楼
あなた宛て、下界に散るバベルの塔
手元のことばかりわからなくなる
足跡の傷も知っているのに

証が欲しくて例え話を当てつけた
ひとりがさびしくて確かな木立にすがった
ただひとつの心が初めて分かたれるとき
宇宙も２つに割れる、そして揺らぎだす
It's neverland

楽園が似合う下手くそな笑顔
うみだした血みどろ、僕の色を混ぜて
証人と名乗りを声高に上げた
郷里に背いた大鳥の姿

天蓋に願って
遠雷の呼び声
幻聴のように
小部屋じゅう、響いている

そして揺らぎだす
It's neverland

期待とは微睡みに宿る短い命
あなた宛て、惰性が行きわたる昼下がり
芯まで染められてしまった
次から次へと欲しがった

おわりもおわらせもはじまりも
はじめたことなど一度たりとも

番外地にあなたを知る者はいなくて
代わりに楽園への憧れで満ちている
ただひとつの心は彼方へ旅立ってしまう
宇宙を２つに割れば、それは揺らぎだす
It's neverland