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日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

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早いとこ曲をつけてあげたい
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#秋

[秋の夜長]

星空の近さはきっと 秋の風が宥めすかした 天球の泣き跡 いちばん綺麗な思い出も 葉っぱを剥がしてしまうから 天球に映して そのまま消してしまうほどに 満天の夏を 琥珀に染めたら 秋風に流して 二人寝の近さをずっと 秋の夜長 絡めてほら 天蓋に隠して 他の誰にも見えないように 夏雲みたいに過ぎないように 季節はいつも 後ろ姿を追ってしまう それすらも肥沃な 星空の魔力だ 抱かれていても 気づけなかった夏の色 移り果てて行けど 風吹けば確かなことは 甘美な琥珀色 人知れ

[ラドラマ]

赦してくれないか 俺は寒空の下で呟く 悲しく身を揺らした 世界で二番目 美しい体躯に 赦してくれないか お前を一度棄てたから ホントは見せる顔もないな 俺を攫ってしまうような波の色 時に無邪気さは大罪の記憶 一番暑かった夏は終わって 日ごと夕暮れが空を染めてゆく 西向きの岬は いつでも昨日に張り出して 幼子の頃のように俺たちは 手のひらの香りを二人嗅ぎ合って いつかのラドラマ 風に流すよ 秋雲の残り香 アルバムを開けば 溢れ出すあまたの後悔は 優しく笑ったあの人と

[どんぐし]

落葉樹の顔ぶれは色を変えて 知られざる協演が街に延べゆく 歩道を転がる どんぐしを 見つけてはしゃぐ 横顔を見た 今日の日に垂れるとばり 焦るように飛び立つ鳥たち 数字はいつ増えるの、と 幼子のように貴女は問いかける 冷たく見えた都会の温もりに 抱かれながら僕ら 眠ろうか 静寂色 闇夜の鼻歌に 溶け出す寝息が 甘く 甘く うだるような夏の日を僕ら忘れて 行き違う互いの身を寄せ合うとき 重なる指輪の錆ついた色 どこからともなく語る 願い事 冷たく見えた都会の温もりに 抱

[Pink to Indigo]

波打ち際は島の形を 撫でては愛し合いながら 与えたり奪った果てに サヨナラを言う 僕らの夏は黄金色のように 消えてなくなると思ってた 泣いたり笑い飛ばしても 絡まったまま 二人なら愛の他には 何も要らないと夜を越え 歩き出すには 若すぎて 夕暮れが早くなるのが 気に入らないよ、と君は 叫んだっけ 黄金色の海に向けて 僕らが数えた日の光 消えてなくなる訳じゃない やがて来る明日の朝も きっと同じ 誰もがそう 愛を愛するゆえ 愛を憎む 摂理とも知らず 二人同じ夢を見てた