世界一危険な空港【11.オランダ領セントマーチン🇳🇱】
カリブ海に浮かぶ島、セントマーチン。航空マニアの聖地ともいわれるこの島は「世界一危険な空港」で有名だ。最近、日本のテレビ番組でも取り上げられる機会が増えた。
オランダ領の同島南部、マホビーチそばにあるプリンセスジュリアナ国際空港は、滑走路が短いため、ずいぶん手前の海上から低空飛行をする。その様子を見るために世界中から多くの人が集まる。私もその一人だった。
日本からはオランダやフランス、米国を経由して行くが、カリブ海クルーズでこの島へ立ち寄るコースも多い。
ビーチサイドのカフェにあるサーフボード形の看板には、大型機の着陸時間が書かれている。
カフェに入り、ピザとビールを頼んだが、それらをゆっくり楽しむ暇はない。
中型機は小型機も含め、多いときは1時間に4
〜5本の着陸があり、撮影に必死だ。
頭上をかすめていくその姿や、エンジン音に度肝を抜かれた。遠くからライトをともしてやってきたかと思えば爆音とともにあっという間に頭上に。間近に機体の腹の部分を見て、スリル満点だった。
離陸のとき、滑走路に近づくと、爆風と一緒に小石や砂が体にパチパチと当たることもあった。機内で「どうか皆さんがジェット噴射で飛ばされませんように」と祈りながら、島を後にした。
※2016年9月9日✍️西日本新聞夕刊コラム
「珍国の女王」より。
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