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日本の社会問題に気づき、転職を決意した理由

日本の社会は今、大きな変革の時を迎えています。
特に社会保障制度の変化が大きく、パートタイマー(主夫・主婦)として生活する中で、多くの方が「このままでいいのか?」と不安を感じているのではないでしょうか。
私もその一人でした。
この記事では、私が転職を決意するに至った
【社会保険の適用拡大】と【第三号被保険者制度の見直し】
についてお話しします。


第三号被保険者制度の見直しとその影響

まず、第三号被保険者制度についておさらいしましょう。
この制度は、会社員や公務員の配偶者で、年収130万円未満の方が対象です。現在、この制度の対象者は保険料を自分で納める必要がありません。
しかし、この制度の見直しが進んでいます。

見直しが検討されている理由は多岐にわたりますが、主なものは以下の通りです。

少子高齢化による社会保障費の増加
高齢化が進む中、年金や医療費などの社会保障費の増加が続いています。
単身世帯や共働き世帯との公平性の問題
共働き世帯や単身世帯と比較して、第三号被保険者制度は不公平感があるという声があります。
「年収の壁」による労働時間調整の課題
年収130万円の壁を意識して労働時間を調整することで、経済活動が制限されるという問題があります。
女性の社会進出と働き方の多様化
女性の社会進出が進む中、専業主婦(主夫)のための制度が現代の多様な働き方に合わなくなってきています。

第3号被保険者制度について(論点例)

厚生労働省より

このような背景から、もし制度が廃止された場合には、第三号被保険者の方々が自ら国民年金保険料を納める必要が出てきます。
2024年度の保険料は月額16,980円であり、新たな負担となり家計にとって大きな影響を与えます。

社会保険の適用拡大とその影響

2024年10月から、従業員数51人以上の企業で働くパートタイマーにも社会保険の適用が拡大されることが決まりました。
これは、現在の日本社会において、非正規雇用者の社会保障を強化するための重要な措置とされています。
しかし、社会保険の適用拡大には賛否両論があるのも事実です。

社会保険加入の拡大についての賛否両論

<賛成の意見>
社会保障の強化
 社会保険に加入することで、労働者は将来的に安定した年金を受け取るこ とができます。また、健康保険や介護保険の適用範囲が広がることで、病気や事故に備えることができるというメリットがあります。

・不平等の是正
 従来、パートタイマーや非正規雇用者は社会保険に加入することができないケースが多く、そのために社会的保障の面で正規雇用者と比較して不平等な立場に置かれていました。適用拡大により、労働者間の不平等が是正されるという期待があります。

<反対の意見>
手取り収入の減少
 社会保険に加入することで、毎月の給与から保険料が天引きされることになります。その結果、パートタイマーの手取り収入が減少する可能性があります。特に、家計を預かる主婦の方々にとっては、家計への負担が増えることに対して不安が考えられます。

・保険料の負担増
 社会保険料は労使折半となっており、企業もその半分を負担しなければなりません。従業員が増えれば増えるほど、企業の保険料負担も増加し、中小企業にとっては大きなコスト増となる可能性があります。企業側としても、この負担が新たな雇用を阻害する要因になるのではないかという懸念があります。

社会保険に加入することで将来的に年金を受け取る権利は得られるものの、その増加額が十分でないと感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、現在の年金制度の見直しや将来的な改革が予測される中で、どの程度の年金が支給されるかは不確実です。
このような状況を踏まえると、パートタイマーとして働き続けるよりも、フルタイムの正社員、他の職業に転職することを検討する人も増えているようです。

一方で、社会保険の適用拡大は労働者にとって社会的保障を強化する重要な措置です。しかし、手取り収入の減少や企業側の保険料負担の増加といったデメリットも存在します。
こうした状況を考慮しながら、私たち一人ひとりが自分の状況に合った最適な選択をすることが求められます。
社会保険の適用拡大について正しく理解し、今後の生活設計や働き方についてしっかりと考えることが重要です。

私が転職を決意した理由

社会保険の適用拡大を考えたとき、私は「このままでいいのか」と疑問を持ちました。保険料の負担が増える一方で、将来的な年金や保険の恩恵が確実に得られるかどうか不安があったからです。現行の社会保障制度が将来も同じ形で保障されるかはわからないため、「元を取れる」という保証もありません。そのため、私は転職を決意し、自分のスキルや経験を活かせる職場で、より安定した将来を見据えた働き方を選びました。

同時に、パートタイマーとして働き続けることが本当に自分にとって最適なのかを見直すきっかけにもなりました。パートタイマーには時間の融通が利きやすく、家事や育児と両立しやすいというメリットがありますが、長期的な視点で考えると、安定した収入と社会保険の適用を受けられる正社員への転職も有力な選択肢だと感じました。

最後に

社会保障制度の改革は、私たちの生活に直結する重要な問題です。
制度の見直しや変更が進む中で、自分自身の働き方や生活設計を見直すことは必要不可欠です。
これからも自分の人生をより良くするための選択を考え続け、行動していきたいと思います。

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