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【さかばなし26】海老餅食べた

「さかばなし」は、酒場(さかば)であった、ちょっとしたエピソード(はなし)について綴っています。「さかば」の「はなし」で、「さかばなし」です。


自家用車で仙台に向かっている道すがら、一関市にある世嬉の一酒造の蔵元レストラン「せきのいち」に寄った。

運転は妻に任せてあったので、こちらに併設の「いわて蔵ビール」で醸造しているクラフトビールを呑むことにした。普段昼酒は控えるようにしているが、旅先では話が別だ。

まずはドイツの代表的な豚すね肉料理「アイスバイン」を注文し、ヴァイツェン・ペールエール・レッドエール・スタウトの4種の呑み比べセットをいただく。暑い日だったので、クラフトビールが実に旨い。

食事を進め、最後の一杯に「ホヤエール」を注文した。合わせたのが、餅。沼海老を炒ってまぶした「海老餅」。

宮城・伊達藩では、数十種類の餅料理があるといい、「海老餅」もその一つ。かすかにホヤの風味が漂う「ホヤエール」と炒った海老の香ばしさが漂う餅との絶妙な組み合わせ。

餅で呑む、ということはあまりないが、これはこれでありだな、と思いながら海老餅を口に運び「ホヤエール」をぐいっと呑った。

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