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形成外科で写真撮影

がんと告知され様々な検査を受けているとあっという間に2週間が過ぎました。そして、告知日からちょうど2週間後。私は、乳房再建のために形成外科をはじめて受診することになります。


①担当の先生とはじめまして

乳腺外科の先生から、院内紹介をしていただいての診察。やはり、はじめてはドキドキします。

どんな先生なのだろうか。私と馬が合うのだろうか。気難しかったり怖い先生じゃなければいいけど。なんてことを、待合所で考えていました。

いよいよ私の番が来ました。ドアを開け、診察室へ入ると、私の乳房再建の手術をしてくださる担当の先生がいました。乳腺外科の先生とは違ったタイプの先生のようです。

お互いにはじめましての挨拶から診察がはじまります。

形成外科の先生は、乳腺外科の先生よりも若い先生。そして、私よりも若そうです。だからなのか、とても溌剌とし自信に満ち溢れた先生です。

乳腺外科の先生も形成外科の先生もどちらもアグレッシブさが伝わってくる先生たちです。けれど、タイプが微妙に違います。

乳腺外科の先生は、患者を包み込むような父親的なオーラを感じさせる先生。一方、形成外科の先生は、患者をグイグイ引っ張ってくれるような兄貴的なオーラを纏っている先生です。

乳がん発覚から、未来への希望や夢が薄らぎつつありました。けれど、形成外科の先生によって、前向きになっていいんだ。乳がんになったって、その先の未来は暗くないんだよ。希望を持ちなよ。綺麗なおっぱい、僕が作ってあげるからさ。と言ってくれているような気がしました。

事実、先生の診察では、乳がんであることを忘れてしまうほど楽観的になることができました。。

診察前のドキドキが嘘のようでした。

②乳房再建の意思確認

診察の際、まず、乳房再建は乳がんの治療として必ずやらなければならないものではないことを伝えられました。再建をやりたくないと思うのであれば、やらなくても構わないということも伝えらました。

もちろん、私は再建希望です。そして、その旨を担当医の先生に伝えました。

次に話されたことは、再建は、自家組織で行うということです。可能な限り、健側の右の乳房の形に近づけるようにするけれど、そっくりには作れないということを理解しておいて欲しいとも伝えられました。

私は、再建は自家組織で行って欲しいと思っていたので、この件についても問題なく受け入れました。

③エキスパンダー挿入についての説明

乳房全摘の予定の私は、左胸の皮膚が少し切り取られます。乳房再建のためには、皮膚を伸ばすことが必要でした。皮膚を伸ばすためには、エキスパンダーと呼ばれる乳房の皮膚を拡張してするための器機を左胸に入れなけらばなりません。

私の場合、乳房の喪失感を軽減するため、乳房全摘と同時にエキスパンダーの挿入をするということです。乳腺の全摘手術を乳腺外科の先生がし終わったあと、すぐに形成外科の先生がエキスパンダーを挿入するための手術を行ってくれるそうです。

エキスパンダーについての説明を受け、挿入するための書類にサインをしました。

④おっぱい晒す

書類にサインをして、いよいよ、再建のための診察です。上半身を脱いで、先生の前に立ちます。まじまじとおっぱいを見られるのは、人生初。

男性の先生におっぱい晒すとは、なんとも複雑な気持ちです。医師なので男性でも女性でも私は構わないのですが、上半身裸でじっと立っているという状況が、普段の生活ではほぼありません。

しかも、人前で晒すなんてほぼないので、どう振る舞えばよいのか戸惑います。

⑤健側の採寸

しばらく、両方の乳房を観察した先生は、健側である右の乳房を物差しで測りました。そして、診察は終了です。健側の乳房のサイズの1.5倍ほどの大きさまでエキスパンダーで左胸を拡張させるそうです。

とにかく、綺麗なおっぱいを作ってくれるのであれば、この日の羞恥心も報われます。形成の先生の腕とセンスに期待をし、病院をあとにしました。


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