「車でお遍路」第49番札所 浄土寺(念仏信仰を広めた空也上人ゆかりのお寺)
こんにちは、旅いこかです。
四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、49番目のお寺は、
西林山 三蔵院 浄土寺
48番札所の西林寺から約3.0㎞、車で約10分の場所、
西林寺から松山市中心部に向かい少し交通量の多い県道40号線から少し住宅街の中に入ったところに浄土寺は佇んでいる。
この浄土寺は、浄土教で「南無阿弥陀仏」と唱える念仏信仰の先駆者といわれている平安時代中期の僧侶空也上人(903-972年)が約3年間滞在して布教活動に努めたという空也上人ゆかりのお寺。
本堂の厨子に安置されている空也上人のお姿は、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えると口から仏さまが6体現れている。
では、松山市内四番目の札所「浄土寺」へ参りましょう。
ご詠歌
お参りする前に知っておいた方が良い知識
歴史
天平勝宝年間(749-757年)、孝謙天皇の勅願により、慧明上人が行基菩薩が彫った釈迦如来をご本尊として祀り開基
大同2年(807年)、この地を巡錫中の弘法大師は、伽藍を再興して真言宗に改宗、四国霊場に定めた
天徳年間(957-960年)、空也上人が訪れて「南無阿弥陀仏」の念仏信仰を広める そして、自身の像を彫り堂宇に安置
建久3年(1192年)、源頼朝、伊予の豪族河野家と家紋の繁栄を祈り再興
応永23年(1416年)、兵火により焼失
文明16年(1484年)、伊予国領主河野家により再興、現在に至る
大師伝説
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寺号について
院号について
・・・浄土宗の開祖である法然上人、第二祖聖光上人、第三祖良忠上人の自作の像があることから三蔵院としたと伝えられている寺号について
・・・浄土宗が云われ
ご利益
御本尊の釈迦如来
・・・悟りを開くために導いてくれるというご利益
ご利益は、何かに特化したものでなく仏教を信ずれば誰にでも望むものは何でも与えてくれるという教え
御本尊・ご真言
見どころ
本堂 【重要文化財】
・・・御本尊に釈迦如来 向かって右側に空也上人立像を祀る 文明16年(1484年)建立空也上人立像 【重要文化財】
・・・本堂に祀る本堂厨子の落書き
・・・室町時代から江戸時代にかけてお遍路が残したもの
写真
次は、第50番札所繁多寺へ参ります。
2022年6月8日投稿
2022年10月4日改訂
合掌
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